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海を飛ぶ夢
2008-10-03 Fri 18:32


海を飛ぶ夢

【スト-リ-】
25歳のときに海で起きた事故で、首から下の全身の自由が奪われ寝たきりの生活を送り続けてきたラモン・サンペドロ。
26年もの長い間、彼は家族の絆や介護に支えられ穏やかに暮らして来たが、自分らしく生きる為に「尊厳死」という選択をするが、彼を心から愛する人々は彼の選択に動揺し、葛藤する・・・。

第77回アカデミ-賞 外国語映画賞受賞作品。ラモンのモデルは実在の人物である実話作品。

【レビュ-】
テ-マが「尊厳死」という、とても重いものでしたが、あちこちで評価が高くずいぶん前に鑑賞した作品です。
首から下の全身麻痺で何をするにも人の手を借りなければ生きていけない主人公ラモン。しかし、彼は多くの人に愛されて生きていました。彼を暖かく見守り献身的に介護する家族。暖かい環境にいる事が出来て生きる尊さを感じているはずなのに・・・。

しかし、重い障害を持っているラモンにはそれも辛い事だったのでしょうか?
「生きる事は『義務』ではなく『権利』だ」 非常に深い、重い言葉だと思いました。彼は「尊厳」のある死を望み、26年間夢見て生きてきた。とても辛い人生だったと思います。
けれどその彼を支え、愛情深く見守ってきた家族は、死を夢見てるラモンにとってなんだったのでしょう。 それぞれに主張があり、それと同じくエゴがあると思います。
この事に対する答えは、自分は見出す事は出来ません。

ラモンが死を望むにしても結局、その行為も他人の手を借りなければ遂行する事が出来ない というのも悲しい事でした。
「尊厳死」とは何なのだろう?
ラモンは人々に愛され、皆が生きて欲しいと願っていた。彼も人の手を借りれば、生きることは可能だった。
だが彼の精神は絶望していたのだろう。体は動かせないが痛みも苦痛もなかった(と思う。)精神の苦痛を除いては・・・。

残される家族はこれからその精神の苦痛を味わうのだろうな。それはラモンの独りよがりで。
けれど、ラモンはずっと苦痛を胸に長い間生かされてきた。 
複雑でやりきれない思いがあふれてきて、自分も苦しかったです。
しかし、色々な事を考えさせられました。生きる事、生かされる事。そこには生かしておく事、生きて欲しいという願望と死なせて欲しいという欲望。
尊厳、自殺、死、愛情、家族、そして人生というものを・・・。

主人公ラモン・サンペドロを「ノ-カントリ-」の殺人鬼アントン・シガ-で強烈な演技を見せてくれたハビエル・バルデムが多彩な表情の演技で見事に演じていました。
この本作の中でも、事故に遭う前の若かりし頃のラモンも登場し、髪の薄くなった後年のラモンと同一人物か?思わせる変わりようで演じていましたね。
「ノ-カントリ-」の時も強烈なシガ-を観て、「あのラモンと一緒なのか?」と驚愕したのは記憶に新しいです。
首から下が動かせないという、難しい役でしたが、とても素晴らしい演技でした。拍手ものです。
この事だけでも一見の価値ありです。

「海を飛ぶ夢」とは、精神の苦痛から解放される「死」を望んだラモンが日夜、まさに夢見たものだったのでしょう。
あの夢に登場したシ-ンの海を飛んでいる映像は、とても綺麗で悲しかったです。

彼は今、あらゆる苦しみから解き放たれ、世界中の海を飛んでいるのでしょうね。

これは海のように深く、重い作品ですが鑑賞して良かったと思います。いつか、その答えは人生をもっと刻んでいって、いつか空に解き放たなければならない、人生の映画だと感じる所で御座います。

ユウ太的評価 9点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。
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コメント
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2008-10-04 Sat 15:37 | #[ 内容変更] | top↑
こんにちは!いつもありがとうございます。

いつも本当にすみません。恐縮です。

こちらこそ、色々参考にさせて頂き、また楽しく過ごさせて頂きまして、感謝に堪えません。
また色々とお世話になるかと思います。ありがとうございます。

またお邪魔させてくださいませ!いつも本当にありがとうございます。(^^)
2008-10-04 Sat 17:27 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
「潜水服は蝶の夢を見る」を観たとき、この作品と比べながら観てました。どちらも、鑑賞後は清々しい気分になりました。事故や年をとって寝たきりになる可能性、誰にでもあります。色々と考えさせられました。
2008-10-04 Sat 22:52 URL | Whitedog #-[ 内容変更] | top↑
こんばんは!ユウ太さん^^
いつもお世話になっています。

さて、この映画、あのハビエルの演技が光る作品ですね!
彼は表情だけで演技が出来る優れた俳優さんだと思いました。そして、病気になった時の表情、もちろんメークの力も大いにあるのかも知れませんが、それにも増して、彼の独特な雰囲気がより悲しく、切ない状況を作り出しているのかもしれませんね。

病気になった時、家族の支えは一番の心の支えですが、
家族も彼を何十年も世話をしている状態だと、負担に感じてくるのは当然の事なのかも知れませんが、それを悲観して「尊厳死」を選ぶ彼。
私は基本的に「尊厳死」は認めてはいけないものだと
思っていますね。人は必ず受け止められない程の
試練は与えられないと信じています。
必ず乗り越えられる。。その可能性が残されているにも関わらず、自ら命を絶つというのは、言語道断の行為で
命を与えられたことに対する裏切り行為なんだと思いますね。。
誰氏も苦しみからは逃れたいと思うものですが、
最悪の方法を選択してしまった彼は、正直「大バカ者」だと思いました。それにより家族の心をも傷つけたことにも気づきもしないで・・。

それでは、ちょっと辛口のコメントになってしまいましたが(^^A
また、お邪魔させてくださいね!
2008-10-05 Sun 18:44 URL | ぴーち #-[ 内容変更] | top↑
★ Whitedogさん ありがとうごさいます。
Whitedogさん(^^)こんにちは!
いつもありがとうございます。

「潜水服は蝶の夢を見る」も実話で全身の自由を奪われてしまった方の物語ですよね。
自分はまだ未見ですので、この「海を飛ぶ夢」と見比べてみるというのも大変、興味があります。

どちらも、今後自分の身に起こるかも知れない事です。
どうするのが良いのかは答えは解りませんが、色々と自分に問いかける意味合いでも、出会えて良かった映画だと自分は思いました。
人生を考える、良い作品だと思います。

応援も一緒にありがとうございます。(^^)
2008-10-06 Mon 17:12 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
★ ぴ-ちさん ありがとうございます。
ぴ-ちさん(^^)こんにちは!
こちらこそ、いつもお世話になりましてありがとうございます。

この作品のハビエル・バルデムは本当に凄い役者さんだなと思いました。
彼の事を観たのはこの作品が初めてでしたので、彼の演技を観るだけでも一見の価値有りと思いましたよ。
これがあの「ノ-カントリ-」のシガ-だなんて、本当に凄い俳優だと思います。

ぴ-ちさんのお考えは自分もよく分かります。この世には生きていたくても亡くなってしまった方が大勢居ます。
自分の周りでもそうした方が何人か居まして、そういう方の葬儀に出席すると、とても耐えられない位、悲しみに打ちのめされました。
生きていて欲しい。生きなければいけない。 そうした思いは凄く分かります。

自分はこの作品でどうすれば良いのかという答えは解りませんでした。何故ならば、自分は健康だから。
不健康な方は心も健全ではないでしょうし、まして全身を動かせないという方は生きることを悲観してしまう事はあるのだと思います。

ですから、自分がそういう立場になって初めて、分かるのかなと色々考えさせられました。
介護をする側、介護を受ける側。それぞれに思いがあり、主張やエゴがあると思います。 これはやはり難しい問題ですね。
勿論、家族や知人、友人の中にそうした方が居たら、何としても生きていて欲しいと願います。 けど、自分が寝たきりの状態になったら、生きたいと願うでしょうが不安等も計り知れないとも思います。 非常に難しいです。

そうした意味でも、自分に問いかける物語を鑑賞出来て、自分はとても良かったと思います。

ぴ-ちさんの思いは家族を大切になさってると強く思いました。
家族や知人、友人にそういう不幸が起こらないように願うばかりです。また、日々を、一生懸命に生きていきたいと思わせてくれる作品だと思います。

ご丁寧なコメントをありがとうございます。大変、参考になりましたよ!(^^)
2008-10-06 Mon 17:33 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
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