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それでもボクはやってない
2008-09-03 Wed 19:23


それでも僕はやってない
【スト-リ-】
フリ-タ-の金子徹平は、朝の通勤ラッシュの電車で女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。
まったく見に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、おとなしく駅の事務室に行ったのだが、「ボクはやってない」という弁解もむなしく、そのまま警察に連行されてしまう。
その日から留置所暮らしを余儀なくされた金子の無実を訴える戦いがはじまった。

通勤電車で痴漢に間違えられた青年の裁判を描く、あなたの知らない「ニッポンの裁判」 その恐るべき現実が明らかになる社会派の1作。
【レビュ-】
自分はあまり邦画作品は鑑賞しないのですが、最近の邦画って面白いと思える作品の一つです。
鑑賞して思いっきり感情移入してしまった作品でもありました。

自分は普段、電車はあまり利用する事はありません。ほとんど仕事もプライベ-トも車での移動となるのですが、時にはやはり電車を利用しなくてはならない時もあります。
普段、利用しないものですから通勤ラッシュには慣れていませんし、何処の場所が心地良いのか、荷物は手に持つべきか、混雑している電車内で女性の近くはどうしたら互いに不快な思いをしないか等々、よく分かっておりません。
何気ない日常にある落とし穴、それは多分、予期せぬ時に突然にやってくるのでしょう。
この物語の主人公も面接に向かう電車で自分が慌ててしまっている無防備な時に遭遇してしまいました。 きっとよくあるパタ-ンなのかもしれません。

自分もこの主人公のように「自分は何もやってないから、それを主張してやる。」というタイプだと思いますし、鑑賞中も「こんなんなったら絶対、法廷で闘ってやる」なんて思ってました。
しかし、それは間違いなのかもしれないと自身が無くなってしまいました。

今現在の日本の裁判制度。 とても恐ろしいと感じました。しかも「痴漢」でなんて恥ずかしいし、プライドもあるし、「やってない」と留置所や警察の嫌がらせ尋問に耐えるか、「やりました」とやっても無い罪を認め、プライドを捨てて金であっさり解決するか。 これはある意味リアルな究極の選択だなと深く考えさせられました。

実は20歳の頃、自分の家の近くでレンタルビデオショップでアルバイトをしていたのですが、そこに中学時代からの友人も一緒にバイトをしていました。その時に起こった事件の話があるのです。

自分がバイトではないある日、その友人が最終までバイトをしていたので自分もショップに遊びに行っていました。
「そろそろ店を閉めるか」なんてそんな時間まで二人で話しをしていて、店終いも自分が手伝い、裏口のドアを友人が施錠してから別れました。その夜に起こりました。

翌日、その友人が警察に呼ばれ出頭したというのです。その日に入っていた年上のバイト先輩に事情を聞いたら、店の売上金とビデオ数本が盗まれたという事でした。
自分は、「最終まで一緒にいて裏口も施錠して出てくる時まで一緒だった」と主張したのですが、その人の話によれば、自分らが別れてすぐ後の話で、先輩が何気に店に行ったらその友人がいたと言ってきたのです。
自分は何か怪しいと思っていました。

友人が戻ってきたのが3日後でした。
大変だったなと声をかけ事情を聞くと開口一番「俺はやっていないんだ」ということでした。
友人が言う事には、警察の尋問が厳しく「お前がやったんだろ!!」の一点張りで責め立てられ、嫌になった彼はとうとう「俺がやりました」と認めてしまったのだそうです。
しかし、彼はその後、確かに店に忘れ物を取りに行ったとの事だったのですが、店には明かりが点いていたと、そしてその先輩が何故か店に居たと言ったのです。
自分たちは「あの先輩が盗んだんだ」と思いましたが、留置所に入れられ尋問に耐えられず罪を認めてしまった後にはもう覆らない と言うことで諦めてしまいました。

理不尽な罪を被った彼は「警察は何も聞いてくれない。犯人だと最初から決めつけられた」と嘆いていました。そして「ああいう状況になったら、やってなくてもやったと言うしかなくなる」とも言っていました。 結論として真実は分かりません。誰が盗んだのかは今となってはもう自分には分かりませんが、彼の警察に受けた苦しみは話を聞いていて良く分かりました。

この作品を鑑賞してそんなことを思い出しました。あの時あいつもそんなこと言ってたなぁって・・・。

この映画でもそんなわけの分からない、今の日本の司法、裁判制度を鋭く描いています。多分、これが現状なのでしょうね。

この作品の周防正行監督の意欲と手腕にとても関心してしまいました。
裁判というものを3年以上、綿密に取材し多くの事件も徹底取材を行って、これを映画にしなければならない と強い意欲を持って制作をしたそうです。

また劇中、随所に見られる沢山の伏線、描写で主人公に感情移入しやすい環境を作り出し、裁判制度に鑑賞してる者が強い憤りを感じるように上手く作られていると思いました。
前裁判官が、司法修習生に無実の人に罰を与えてはいけないと語っている後ろで、手を止めてそれを聞いていた裁判官が、交代して法廷に出てきたりと とても分かりやすく主人公側に誘導させられていると感じました。
この作品を観て、現在の裁判制度に怒りやおかしいと異論を持ったら、この周防監督の狙い通りなのでしょうね。 そういった心理に迫ってくる構成が実に上手いと思います。
勿論、自分もこの裁判制度に疑問を持ったので、見事 監督にしてやられた一人なのであります。

これから日本も裁判官の不当などで陪審員制度が始まってきます。このようなシチュエ-ションに自分が遭遇したとき、法廷に参加し、陪審員として審理に廻るときなど、どうしたら公平な決断が出来るかと言うことも含めて、色々と考えさせられる意義のある、深い作品だと思います。

鑑賞出来て良かったと思えた優れた邦画作品でした。
ユウ太的評価 9点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。
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コメント
こんばんは!この作品、本当に考えさせられた内容の作品でしたね~。電車などを利用する普通の男性には、実際自分の身の上に降りかかる問題かもしれないというリアルさが余計に怖さを感じさせた内容なのではないかと思います。やってないものは、やってない!と主張するのは当たり前ですよね。
私もその立場で、無実だったら、無実を訴え続けると思います。決して、自分には嘘を付きたくはないですもの・・。
最近、この取り調べ室に第3者が窓の外から中の様子を観察して、無理な自供や、脅迫を与えていないかという監視を行う制度が我が県の警察では導入するらしいですが、密室の取り調べ室で何が行われているか検査官の目で確認して貰うのは、良いことだと思いますね。。録音なども良いと思います。
わざわざ実証実験までしてシュミレーションした証拠もあるにも関わらず有罪になるなんて、言語道断ですよね。裁判官の出世のために犯人に仕立てられたようなようなこの主人公にも、かなり同情しました。裁判官が無罪判決して、その後高等裁判所や、最高裁などで逆転有罪が出た場合、地方裁判所の裁判官の面目が丸潰れで、左遷されてしまうという制度からして、改善して行って欲しいですよね。
長い時間ですが、集中して鑑賞出来た作品でした。
私は女性ですが、こういう犯罪の判決には非常に憤りを感じるし、許せない思いでいっぱいになりました。
それでは、またお邪魔しますね!
こちらにも、お忙しい中コメントありがとうございました^^
2008-09-05 Fri 20:51 URL | ぴーち #-[ 内容変更] | top↑
★ ぴ-ちさん ありがとうございます。
ぴ-ちさん(^^)こんにちは!
いつもありがとうございます。

コメントもぴ-ちさんの熱い思いが伝わってくる様で、この作品に対する思い入れがとても強い作品だったご様子ですね!
自分もやっていない罪に問われ、争うことになったら・・・と非常に考えさせられる優れた作品だったと思います。
こうした作品を観て知識を入れておくことは大変、重要だと思いますし、興味を持つことでこれからの司法制度に我々一般の者が大きく関わって改善していくという事、とても大切だと思います。

ぴ-ちさんのお住まいの自治体では少しずつ改善されている様で、そうした取り組みはどんどん行っていって欲しいですね~。
良いものを取り入れ、おかしな制度は廃止していく。これは司法だけでなく様々な機関の制度、法律で推進していって欲しいと切に願います。

先日もニュ-スで流れていましたが、知人女性を使い、痴漢をでっちあげて金をまきあげていた若い男が逮捕されたりと、迷惑防止法を利用した悪質な犯罪も出て参りました。
痴漢行為も低俗で卑劣な行為ですが、こうした犯罪やこの作品のように被害者の勘違いなどに巻き込まれてしまう普通の人がとても気の毒です。

やはり、勘違いされないように、こちらも自己防衛措置をとり女性の近くに乗らないだとか、手を上に出し、毅然とした態度でいるように努めたいと思います。

長々とすみません。
ぴ-ちさんも思いのこもったコメントをありがとうございました。
いつも本当に感謝です~♪(^^)
2008-09-06 Sat 18:43 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
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