スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
さよなら子供たち
2008-08-31 Sun 17:50


さよなら子供たち
【スト-リ-】
1944年、ナチス占領下のフランス。 パリから寄宿学校に疎開している12歳の少年ジュリアン・カンタンの学校に、ある日ジャン・ボネという少年が転入してくる。
彼は少し変わってはいるが、学業優秀でジュリアンのライバルとなった。最初はどこか打ち解けない2人だったが、次第に連帯感が生まれてきたその頃、ふとしたことからジュリアンは彼が偽名を使って転入してきたユダヤ人であることを知ることに・・・。

少年時代に監督のルイ・マル自身が体験した出来事を描いた自伝的な作品である。

【レビュ-】
戦争とホロコ-ストを背景にしている作品なのですが、どちらかというとヒュ-マン・ドラマですかね。とても静かな作品で、戦場も殺戮の場面も出てきませんが、静かにホロコ-ストの悲劇を訴えている深い作品だと思います。

驚いたのは監督のルイ・マル自身が少年の時期に実際に体験した出来事を映画にしたという事でした。
ルイ・マルはこの作品を撮るために映画監督になったという、彼の内に秘めた想いを映画として撮りたかったのだろうと感じました。

直接的にユダヤ人迫害を描いている作品ではないのに、自分はとても心が痛く、寂しくなりました。
少年たちが戦争でいわゆる「疎開」して田舎の、戦火のあがらない町に集められ、集団生活をしていくのですが、この少年達がどこか影を落としていて、寂しい雰囲気がありました。
その中に、一人の少年が転入と言うのでしょうか?途中からクラスに入ってくるのですが、その少年がとても良い雰囲気を醸し出していました。その少年がユダヤ人というのを隠して生活しているボネです。
とても繊細な、そして不安と寂しさを纏った、何とも言えない雰囲気がすごく良く出ていて感情移入してしまうほど素晴らしい演技?雰囲気でした。

ただ何気ない、疎開先での日常を淡々と描いている静かな生活。しかし突然何かが狂いはじめ、ピシッピシッとひび割れするように急展開を見せます。
少年達の心のように、それは脆いガラスの世界。 修復は出来ませんでした。

戦争で景気と人の心情も悪くなり、そんな事象の犠牲者の一人が吐いた台詞、「これが戦争さ」。
この台詞が全てこの作品を物語っているように感じました。

静かで戦争中とは思えない、何気ない生活にゲシュタポの魔の手が入ってきて、最後の場面も何も凄惨なシ-ンは無いにも係わらず、すごく悲しい、とても印象に残るシ-ンとなりました。

最後の場面、あまりネタバレはしたくありませんが、ボネが静かに立ち上がり級友達と握手を交わしながら連れて行かれる場面。 その時のボネの何とも言えない表情が凄い上手い演技でした。もう、その表情は本当に何とも言えない素晴らしい演技だと思います。

連れて行かれる場面での台詞がこのタイトル「さよなら、子供たち」。
そのあとのエピロ-グもとても悲しかった。

この作品はルイ・マル監督が彼らに捧げたレクイエムのような作品なのでしょうね。彼らの無念は作品中の場面には出てきませんが、有無を言えず、何も許されないままに行ってしまったあの場面は戦争の悲劇を訴えるのには、静かだが非常に強烈なメッセ-ジとして響いてきました。

とても深い印象を残した、静かな作品です。
ユウ太的評価 8点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。


スポンサーサイト
別窓 | ドラマ/戦争 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<それでもボクはやってない | RELAX TIME | ディセント>>
コメント
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| RELAX TIME |

ブログ内検索

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。