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母なる証明
2010-09-04 Sat 18:34



母なる証明



【ストーリー】
漢方薬店で働きながら一人息子のトジュンを育て上げた母。二人は貧しいながらも、母ひとり子ひとりで懸命に生きてきた。息子は、内気だが朗らかな純粋な青年であった。ある日、二人が住む静かな街で凄惨な殺人事件が起きる。一人の女子高生が無惨な姿で発見されたのだ。事件の第一容疑者として、トジュンの身柄が拘束された。彼の無実を証明するものは何もない中、事件の解決を急ぎ警察は形ばかりの捜査を行い、トジュンの逮捕に踏み切ろうと画策する。一方、弁護人はやる気もなく、有罪判決は避けられないように見えた。無実を信じる母親はついに自ら立ち上がり、息子の疑惑を晴らすため、たった一人で真犯人を追って走り出す。

『殺人の追憶』、『グエムル―漢江の怪物―』のポン・ジュノ監督が、永遠に失われることのない母と子の絆を描くヒューマン・ミステリー。2009年度カンヌ国際映画祭<ある視点>部門正式出品作。





【レビュ-】
TVで紹介されていたのを見て、とても鑑賞したかった作品。
監督は『殺人の追憶』でも濃厚な作品を見せてくれたポン・ジュノ監督 ということもあって大変、興味を抱いて鑑賞に臨みました。


前回、鑑賞した「殺人の追憶」はとても見応えがあった重く濃厚なサスペンスでした。同じくこの「母なる証明」もポン・ジュノ監督らしい重く、そして深い作品でした。韓国の映画にはこうした雰囲気の映画が高評価を得ています。『オ-ルド・ボ-イ』なんかもそうですね。これも見応えがあった映画です。



本作もジャンルとしてはサスペンス、ミステリ-なのですが、自分はこの映画をシリアスのカテゴリ-に入れたいと思い、敢えてそうさせて頂きました。
なぜなら同監督の映画として、どちらもずっしりと重くのしかかる様な映画でとても面白いのですが、良く出来ているのは「殺人の追憶」の方で、色々と深く考えさせられる余韻も結構なものでした。

一方、今回の「母なる証明」は同じ様な雰囲気を持つ、やはりずっしり重い作品です。しかし、衝撃度は本作の方が上になりました。その衝撃は鑑賞して味わって頂きたいのですが、描いている物や人物設定がタブ-なものだと思いますし、シリアスそのものだと感じたからです。

色々と考えさせられ後味の悪い、しかし記憶に残る映画だったと思います。


物語の冒頭、主演キム・ヘジャの怪しい踊りからこの映画は始まります。
だだっ広い草原の中、変なおばさんが変な踊りを踊っているシ-ンからの導入。いきなり何なんだ?と思わされましたが、この時すでに監督の仕掛けた伏線にはまっていたのです。


母なる証明 イメ-ジ1


その後、スト-リ-の前半は、主人公の母親(この役には名前が与えられていない)の一人息子、トジュンの純粋な姿やコミカルな仕草などに笑わせられます。
トジュンは知的障害を抱えており、その息子を人一倍可愛がり、守っていく母親の姿を描いた映画だから「母なる証明」というタイトルなのだと思っておりました。

トジュンの親しい友人はいわゆる悪友だし、知的障害を抱えてるので弱者である息子を母が愛情を持って守っていくスト-リ-だと見受けられました。前半の内は。


その町で起きた凄惨な殺人事件。トジュンの奔放な行動により、彼が容疑者として拘束されます。
一人息子、まして障害を持ち心は純真無垢なトジュンを守ろうと、彼の疑惑を晴らす為、必死に走る母の姿は確かに「母なる証明」でした。


母なる証明 イメ-ジ2



ところが、物語は急転します。


後半はそれまでのちょっと滑稽な、思わずクスッとさせられるやりとりや、息子の無実を信じ奔走する母親の愛情劇のドラマで緩んでいた心が一気に奈落まで突き落とされる様な、キュ-っと心臓を掴まれる程のシリアスなドラマへと変わります。

この変わり様は「殺人の追憶」にもありました。物語のスピ-ドが緊迫度も加速力に変えてギアチェンジしていくのです。
この事件の真相に迫っていくシ-ンは、本当に衝撃的でした。急変するからそれは倍加します。

そしてタイトルの意味も、違う形の意味として色濃く映ってくるから強烈な印象を与えられます。
「母なる証明」というのが、同じなのは変わらないのですが、その真意の違ったものが顔を現すのでした。その顔は人間の心の奥深くに眠り、普段は顔を出さない醜いもの。でもそれは親の愛情が深ければ深い程、否、きっと「母親」だから出てきた心根の感情だと思わされました。

映画のタイトルまで絶妙に練られていると感じます。


母なる証明 イメ-ジ3



また映像も全体的に仄暗く、雨のシ-ン一つとってもピンと張りつめた様な空気感や緊張感ある映像は変わらずに、雰囲気を醸し出していました。自分はこの監督の撮る、闇夜に降る雨のシ-ンがたまらなく好きです。

衝撃的な事件の真相から次の悲劇、そしてラストまでの間、色々と考えさせられるものもあり、その解釈は人によって多少異なると思います。

特にトジュンの不可解な言動や行動はちょっと難しいですね。これは色んな人の解釈を聞いてみたいと鑑賞を終えてからそう思いました。


そんな余韻を残す事件終息の後、冒頭に出た母の踊りを再び目にします。
最初に見た踊りは「変なおばさんの変な踊り」位にしか感じなかったものが、この物語の一番最後に再び見ると、とてもやり切れなく、何とも言えない深い余韻を残すものに感じるから凄いと思いました。監督のセンスを感じさせられます。


映画としての質、サスペンスの面白さとしては「殺人の追憶」が優れていると思いますが、衝撃度と色んな想いにさせられ余韻を多く残すのはこの「母なる証明」が上だと思います。

韓国映画に多い、重く暗い重厚なシリアスドラマが好きな人にはお勧めな作品です。きっと心を一気に突き落とされると思います。そうした作品が好みの方は是非! 観終わった後味はかなり悪いと思いますが。。。





ユウ太的評価 8.5点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。





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コメント
★ こんばんわ^^
ええ?後味が悪いのですか??
親の愛、それも母親の愛。
韓国は儒教の影響が今もなお残っているので
親と言えば子供には絶対的な存在というイメージが
しますよね。
深く子供に対する愛は後味の良いものかと
期待したのですが・・・
韓国の映画やドラマは時々見ますが
結構お気に入りです^^b
2010-09-05 Sun 02:07 URL | たえ #fddzkx5k[ 内容変更] | top↑
★ たえさん ありがとうございます。
たえさん(^^)こんばんは!
いつもありがとうございます。

コメントのお返事も遅くなり、また、たえさんの所にもチラチラ拝見はしているのですが、なかなかコメントを残せずに申し訳ありません。

映画の記事にコメントを下さいましてありがとうです。(^^)

たえさんは韓国のドラマや音楽などがお好きですから、色々とお詳しいと思いますし、この映画の息子、トジュンの役はあのウォンビンです。彼の復帰作という事で話題にもなった映画ですね。

でもこの映画はたえさんが想像されている様な、親子の愛情ドラマや人情ドラマではありません。
その様な愛情などを上手くいかしたサスペンス的なシリアスドラマです。
人間の心の闇というか、奥底に眠っているものをあぶり出した見事なドラマでしたが、描いているものは大変ショッキングなシ-ンも多々あります。

上記の記事で挙げたその他の作品もとても際どい作品ですので皆さんにお勧めという訳にはいかない映画です。
韓国の映画はこうした作品が多い気がしますし、自分はシリアスな映画も好きなので結構、鑑賞しております。(^^)


本作の場合、「ただウォンビンが好きだから」とかいう理由でご覧になると失敗してしまう様な映画だと思います。
実際、自分がこの作品をレンタルする時も何故かいつもレンタル中でした。いつもと違い、なかなか借りれませんでしたね。
きっとウォンビン一個人や韓流好きな人がこぞって借りていたのかも知れませんね。
この映画で描かれている衝撃的なものがその方達全員に受け入れられたかは分かりませんが、きっと失敗したと思った方も少なくないんじゃないかなと思います。

自分的にはそうした理由抜きに、純粋に良くできたサスペンス、シリアスドラマだと思います。


いつもコメントを頂きまして本当にありがとうございます。(^^)
2010-09-06 Mon 18:47 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
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