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フロスト×ニクソン
2009-10-09 Fri 19:51



フロスト×ニクソン



【スト-リ-】
1974年、ウォーターゲート事件の汚名にまみれ、チャード・ニクソンは大統領を辞任する。“アメリカ歴史上、自ら辞任した初の大統領”という不名誉なタイトルをまとうが、事件に関する特赦を得、追訴を逃れ政界を去っていった。
しかし、任期中の偉業をアピールすることで汚点を消すことを目論む彼はついに、3年間の沈黙をやぶってウォーターゲート事件を含む単独インタビューに答えることを承諾する。ニクソンが選んだインタビュアーの相手は、英・豪で活躍し、これを機会にアメリカ進出を目指すコメディアン出身のセレブなテレビ司会者、デビッド・フロストだった。
誰もが以外な取り合わせに驚くが、お気軽なテレビの司会者フロスト相手のインタビューは、ニクソンにとって楽にこなせ、また、インタビューでアメリカ国民の心をとらえ政界復帰へチャンスを与えるもののはずだった。しかしながら、それぞれがブレインを抱え取り組むインタビューは、まさに頭脳戦による格闘技。ニクソンは、糾弾から逃れることができるのか?フロストは、国民への謝罪を勝ち取れるのか?

4500万人が目撃したインタビューとその裏側で起こっていた頭脳戦をロン・ハワード監督が完全映画化!



【レビュ-】
以前より大変、興味があった本作。やっとDVDにて鑑賞しました。

何故、興味を持っていたかというと、自分が生まれて間もない頃にあった事件、「ウォ-タ-ゲ-ト事件」の張本人、ニクソン元アメリカ大統領という人物の事を自分は詳しく知らなかったからです。
あまり知らないのに、ニクソン大統領という名前は色んな方面で聞いたり、多くの映画などの劇中に登場したりと、有名な人物なのに本人の詳細や功績、その事件の中身をもっと知りたかったというのが理由でした。

この作品は、そんなニクソン元大統領に当時全米が、全世界が聞きたかったニクソンを引っ張り出しインタビュ-した人物が居た。という、自分としては食いついてしまう内容の映画として大いに興味をそそられたのでした。

ましてそのインタビュ-アが、コメディアン出身のバラエティ育ち、お茶の間の人気司会者が挑む。なんて、現実的には実現しそうにない人選。今の日本のテレビ界では見る事が出来なそうな特番っぽくて冒頭から自分も展開が楽しみになっていました。


フロスト×ニクソン  イメ-ジ1


相手は汚職で大統領の席を追われた悪名高き人物であり、大国アメリカの指導者として君臨した策士。おまけに豊富な経験と知識、有能なブレ-ンを従え自らも弁が立つ男。

対するは、ずっとお茶の間を賑わせ続け、テレビというものを知り尽くした男。しかし、政治の世界とはあまりにも離れ過ぎている。こちらも相手を研究し、敵意を抱いているブレ-ンを味方につけ、攻撃の準備を進める。

インタビュ-の約束を取りつけ、顔を合わせるその時からもう戦いは始まっている。そんな印象を受けました。
両雄、お互いに野心を胸に秘め、相手に感情を悟られないように、相手の出方を伺う。静かな心理戦を展開し、手始めの戦いはまさに挨拶程度。

その後、4回に分けてのインタビュ-収録が戦いの本番。観る前は思わなかった単なるニクソン大統領を追いつめるインタビュ-番組を描いているだけではないんだなと、自分はそこで知りました。


何と言いますか、この作品のレビュ-で「格闘技だ」というのを見ましたが、本当にそんな感じ。
双方の熱意や腹の底に抱えてる野心、欲望みたいなものがみなぎっていて、画面からすごい重圧を感じるほど白熱した真剣勝負だと思わされました。


ここからはボクシングの解説のような感じで書きますが・・・ちょっとネタバレになりますかね。


第1ラウンドはフロストがジャブからのオ-プニングブロ-。ニクソンはそのジャブを被弾するも構わず突進。逆に手痛いカウンタ-を放ち完全に主導権を握る良いスタ-トを切った。判定は10対8。ニクソン優勢。


第2ラウンド ゴングが鳴る前に相手を威圧し、フロストに手を出させない。激しいプレッシャ-をかけながら相手のパンチは軽くスウェ-でかわす。無理にパンチを出さず確実にポイントを重ねる。10対8。戦況は変わらずニクソンのラウンド。


第3ラウンド またもやプレッシャ-をかけながら相手の攻撃は受け付けない。完全にパンチを見切った様子のニクソン。フロストは攻撃の引き出しを全部開けて使い切ってしまったようだ。いくらパンチを繰り出しても相手に当たらない、届かない。戦意すら断ち切られそうな第3ラウンドの攻防。フロストはダウン寸前の所をゴングに救われた格好になった。判定は10対7。ポイントでは圧倒的な差がついてしまった。

意気揚々のニクソン。相手を読み切り余裕すら感じられる。


フロスト×ニクソン  イメ-ジ3


しかし、ここからドラマなんですよね。4500万人が見たという、伝説の試合、じゃなかったインタビュ-。観ているこちらも息を呑み、引き込まれて観ていました。

それは俳優陣の演技も良かったからだと思いますが、インタビュ-する者、される者の心理を上手く描いていたからだと思うし、周りを囲む他の人物達の描写もキチンと汲み上げていたから、両陣営の緊迫した心理戦の攻防が観ていてすごく面白かったからだと思います。


そしてやはり両雄、ニクソンとフロストを演じた二人が本当に素晴らしかったと思います。

特にニクソン元大統領を演じたフランク・ランジェラが威風堂々として、また強いアメリカの大統領として表に立ち、裏では汚職で追いつめられたと苦悩し、もがいている弱い部分も見事に描かれ、元大統領という、とてつもない大きな肩書きを浴しながら、恐れている一人の人間を出していたと思います。

多分、アメリカの大統領という職務は、この映画でもニクソンが語ったように大変な職務なのでしょう。
一国のリ-ダ-として常に強く、気品に溢れた姿を見せなければならない。他国や政敵にも怯まない頼もしい存在でなければならない。敵の弱点を知り、そこを突いて抹殺するのだと。

故に、そんなプレッシャ-やあらゆる感情から「ウォ-タ-ゲ-ト事件」という、とんでもない魔の方向へ行ってしまったのだろうと、そういった背景を感じる事も出来ます。
しかし、そんな悪事を働いた人間にケヴィン・ベ-コンが演じたジャック・ブレナンのように彼を慕い、彼からも絶大な信頼を受けてる優秀なスタッフを抱えているというのも面白いと思いました。(ケヴィンがまた良いアクセントになっており存在感がありました。)
ニクソンという人物は、やはりただの悪人という訳ではないんだなと思いましたね。

そんな裏にあった人間関係やドラマも一緒に描いてるので、単純な映画にはなっておらず非常に奥行きがある深い作品に仕上がっていると自分は思いました。


フロスト×ニクソン  イメ-ジ2


そして迎えた最終ラウンド。ニクソン陣営は圧倒的なポイントリ-ド。しかし、フロストは劣勢にもかかわらず目に力が戻った。

この最終日を迎える前夜にある出来事を挟むのですが、この時にニクソンという強大な相手の弱さを知り、それまで大きく、とても掴まえきれないと思っていた男が意外に大きくなかったというのを感じ取る。そこからフロストは戦意を取り戻した。

ゴングがなってからも劣勢は続いたが、フロストはフィニッシュ・ブロ-を手に入れていた。今までいくら手を出しても届かず、自分の攻撃が通用しないと弱気になっていたが、彼を仕留める武器を手にした。
最後の最後でやっと掴まえられる。一発の攻撃が悶絶ブロ-となり、徐々にニクソンのスタミナを奪っていく。
ニクソンの顔が苦痛に歪んだ。。。


この表情とこの緊迫した攻防はやはり映画を観て堪能して欲しいと思います。
最後は痛快なほどの逆転劇があるのですが、自分はこのウォ-タ-ゲ-ト事件の黒幕であり、任期途中で職務を追われた唯一の大統領、ニクソンという人物のイメ-ジが少し変わりました。

悪い事を行い、アメリカ国民を失望させたのは事実であり大失態だと思いますし、擁護するつもりもありませんが、優勢から一転、荒野へと追いやられた元大統領ニクソンに対し、奇妙な魅力を感じました。そこには悪意だけの目線とは違う、人間としてのニクソンという人物が残りました。


自分はリチャ-ド・ニクソンをほんの少ししか知らなかったので、何だか少し勉強にもなったような感じです。勿論、脚色もあるだろうし、全て史実というわけではないだろうと思います。しかし、勉強になったなぁと思っています。
そして見応えのあるドラマを観た感覚になりました。ただの「正義対悪」の構図では創られていない、本当に奥行きのある映画だったと思います。

この作品をこれから観る人は、リチャ-ド・ニクソンという人物を少し調べてから観るとより楽しめるかも知れません。そんなアドバイスもしたくなりますね。





ユウ太的評価 8点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。 

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コメント
★ この映画、興奮しました!
ユウ太さん、こんばんは!
私もまたこの映画、DVDで観たいです!

最初はフロストもニクソンも、
お互いの出世、あるいは汚名返上のために
お互いを利用しようとしていましたよね。
でも最後には、共通点を持つ二人の談話に見えました。
けれど、メディアを介してしまったのことで、
「象徴的」な対話となってしまったようでした。

私もこの事件については全然知識がありません;
だからこそ、一登場人物として、
映画としての描き方にどっぷり浸かれたように思います。
人間描写が秀逸だったと、感激しました!
2009-10-12 Mon 22:42 URL | なるは #-[ 内容変更] | top↑
★ なるはさん ありがとうございます。
なるはさん(^^)こんばんは!
いつもありがとうございます。

本当は、なるはさんのレビュ-も読ませて頂いてるので先ずそちらにコメントしようと思っていた矢先に、自分の記事にコメントをして下さいまして大変恐縮です。でもありがとうございます。(^^)

なるはさんもこの作品を絶賛されていましたね!
自分もこの映画は単に元大統領を追いつめたインタビュ-を描いたというだけの映画ではないと感じました。

非常に奥深い、様々な人間模様を描いた優れたドラマだったと思いますね。

なるほど、似たもの同士の談話のようだったとの捉え方。納得です。
最後の台詞にもお互いを認め合うような、それぞれ相手の職種が反対だったら良かった みたいな事言ってましたね。

フロストもニクソンの大きさを最後に実感し、ニクソンもまたフロストという男に敬意を表していた、そんなラストが印象深かったです。

しかし、インタビュ-を映しているシ-ンなのにとても濃い、空気もズシリと重いようなそんな映像と両陣営の頭脳戦、心理戦や人間模様を丁寧に描いていた、本当に秀逸なドラマを観たと感じますね!

自分も後ほどなるはさんの記事にコメントしたいと思います。

いつも本当にありがとうございます。感謝!(^^)
2009-10-13 Tue 20:15 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
こんばんは!
本当にボクシングの試合のような作品でしたね。男と男の真剣勝負は見応えがあります。
ウォーターゲート事件は今までも様々な映画に登場していましたが、ボクも生まれる前のことなので大人になるまでは詳しくは知りませんでした。
ニクソンといえば策士という印象が強かったのですが、この作品では彼の本性すら映し出しているようにも感じられました。そう感じたのもニクソンを演じたフランク・ランジェラの素晴らしい演技があったからかもしれません。二人の白熱したバトルは迫力と緊張感があり観ていてドキドキしてしまいました。
またお邪魔します。
2009-10-14 Wed 22:20 URL | ワールダー #SFo5/nok[ 内容変更] | top↑
★ ワールダーさん ありがとうございます。
ワールダーさん(^^)おはようございます。
PCを開く事も出来ず、お返事が遅くなりすみません。汗
只今、携帯よりコメントしております。
はいっ そうですね~。この作品の公式サイトだったかに『格闘技のようだ。』と言うのを拝見して鑑賞した所、なるほど2人の舌戦が本当に格闘技のように感じました。
両陣営のブレーン達がセコンドのように見えましたので、ボクシングに例えて表現して見ましたが如何だったでしょうか?(^^)

そんな息を呑む攻防戦も俳優達の良い演技があったからこそだったと思います。
主役の二人は本当に素晴らしく、インタビューを戦いのように感じさせてくれました。

本当はワールダーさんの記事にもコメントしたいと思っていたのですが先にこちらにして下さいまして恐縮です。

自分も後ほどお邪魔させて頂きますね!
いつも本当にありがとうございます。(^^)
2009-10-16 Fri 07:59 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
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