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ミシシッピ-・バ-ニング
2009-09-23 Wed 19:12



ミシシッピ-・バ-ニング


【スト-リ-】
1964年、ミシシッピーの小さな町で、3人の公民権運動家の行方不明事件が発生する。FBIの若きエリート捜査官と、たたき上げのベテラン捜査官が捜査に乗り出すが、住民は彼らに敵意をもった目を向け、KKK団が執拗に捜査を妨害する。
そんな困難な状況のもと、思想も捜査方法も正反対の2人は、対立しながらも事件の真相をひとつひとつ暴いていく・・・。


鬼才アラン・パーカー監督が実話をもとに、アメリカ史の暗部である南部の人種差別問題に鋭いメスを入れた社会派サスペンス作品。



【レビュ-】
大分前に観た作品でしたが改めてキチンと、今回は再見いたしました。

自分はこうした社会派作品も好きなので以前から色々な人種差別を扱った作品を観てきましたが、改めて鑑賞し直すとやはりこの作品はもの凄くストレ-トな正攻法の社会派映画だなと再度、認識しました。
このような映画を創るアラン・パ-カ-の作品は他にも観ていますが、彼の作品ではやはり一番良い作品だと思います。

人種差別、黒人差別の映画として他に「遠い夜明け」がありました。あちらもアパルトヘイト政策を打ち出した南アフリカの黒人差別を扱った作品で、同様に衝撃を受ける作品でしたね。
しかし、アメリカ南部に今なお根強く残る米国内の問題を見事、映画作品に起こし人種差別という深く大きい闇にメスを入れた大変、意義深い作品だと自分は思います。
因みにアメリカ南部で黒人を差別してきた歴史を知るのであれば南北戦争中の黒人奴隷を描いた「グロ-リ-」を観ると、参考にもなるのでより解りやすいかも知れませんね。


さて、この「ミシシッピ-・バ-ニング」はこのタイトル通り、まさにこの当時のミシシッピ-州のあちこちで燃え上がる炎に包まれる!といった内容でした。

冒頭のなんて事はない、何処にでもあるような水飲み場の映像からもう、深く考えさせられます。
その映像には二つの水飲み場が映されるのですが一つは我々がよく公共の場やスポ-ツ施設などで利用するボタンを押すと冷水がピュ-っと出てくる涼水機。そしてもう一方は普通に手を洗うような手洗い場のような水道設備。
それは白人用と「COLORED」と書かれた有色人種用(黒人用)。使用する機械、食事を取るスペ-スなど完全に分けられているというのが良く分かりました。

最初からそのようにストレ-トな映像で人種差別としておこなっている事を痛烈にメッセ-ジとして訴えてきました。


この物語は1964年当時、黒人にも平等に選挙権など公民の権利をと、求めて行った公民権運動の最中に、実際にその運動家が殺害されるという事件をモデルにしたスト-リ-となっているので非常に重たくパワ-のある作品に仕上がっています。

劇中の舞台。ミシシッピ-州、フィラデルフィア。この町では当たり前のように公然と人種差別が行われ、黒人たちへの差別や虐待が容認されているという背景がありました。
事件を起こすのはKKKに所属する住人、保安官達。町全体が、その土地の権力者達が黒人を憎み、時には暴力、リンチなどで公民権運動を阻止しようと妨害する。
そんな映像が沢山映し出されます。

世界に目を向ければ勿論、アメリカ南部に限った話ではないのですが、こうした人種差別、人を迫害するという事は昔から色んな地域でおこなわれてきたのでしょうが、とても恐ろしく悲しい事です。

そんな非人道的な行為をこの作品でも多く知る事が出来るでしょう。国や肌の色、目の色、髪の色が違う、体格、骨格、顔の作りが違う。なんて、見た目や外見の違いだけで差別、迫害を受ける。とても悲しい事です。

劇中、差別を受けている黒人の台詞で、「我々は何も悪い事はしていない。肌が黒い事以外は」とありました。また、「色が黒いという違いはあるが、流された血の色は同じ赤なのに」といった台詞もありました。 このどれもが当時、辛く苦しい目にあってきた黒人達の悲痛な叫び声として、自分の胸に深く突き刺さりました。とても辛かったです。

自分も日本人なので肌の色は「黄色」として、世界の中ではそう見られてしまいます。今やアメリカでは黒人の大統領が誕生し、この舞台となったフィラデルフィアにも黒人の市長が誕生したそうです。
しかしこの先、世界が食糧や水不足、また、資源やエネルギ-不足に陥った時、このように白人優先とか、国内の人種、または、国家間での差別や争いが絶対に無いとは断言出来ません。
そんな事を考えると本当に恐ろしいと思いますが、そんな事まで真剣に考えさせられた作品でした。



俳優陣にめを向けると、事件の捜査を担当したFBI捜査官のウィレム・デフォ-とその相方ジ-ン・ハックマンが二人とも凄く良かったです。

デフォ-は眼鏡なんか掛けちゃってインテリの捜査官という雰囲気を出してました。インテリらしく、マニュアル通りの甘ちゃんな捜査を遂行していくデフォ-。しかし、正義の心は熱かったです。
それとは対照的にハックマンは南部出身の男として、その地域性、根強く残る差別文化を良く理解しており、叩き上げらしく聞き込みをメインに時には人情味溢れる、また時には「眼には眼を」の強引な捜査で状況を打開していく経緯がとても良かったと思います。

特にハックマンの途中から「俺流」のやり方に切り替えた捜査はそれまで抱えていたフラストレ-ションを一気に発散させてくれました。
映画のエンタテイメント的な部分も上手く盛り込んで良い出来に仕上げていると思います。しかし、最後はなんかいきなりトップギアに入ったように終息はあっけなかった感がちょっとマイナスでしょうか。。。


しかし、人種差別という重たく深いテ-マを上手く仕上げたのは素晴らしいと思います。訴えるものはストレ-トに見せて、映画としても緊張を持たせつつ、見事に打開させて行きました。

社会派作品の良作。というだけあってとても良い映画だと思います。こうしたジャンルが好きな人は是非一度、鑑賞してもらいたい作品ですね!




ユウ太的評価 8点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。
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