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ダウン・バイ・ロー
2009-07-23 Thu 17:02



ダウン・バイ・ロ-



【スト-リ-】
ルイジアナ州ニューオリンズ。ザックとジャックが、それぞれ警察がらみの罠にひっかかってOPP刑務所の同じ房に入れられる。そこに不思議な仲間、イタリア人旅行者のロベルトが加わって、脱獄を計画をし、あっさりと成功してしまう。3人は地獄とも天国ともつかぬ奇妙な逃亡の旅を重ねてゆく……。

ロックシンガーのトム・ウェイツとイタリアの名優、ロベルト・ベニーニ共演による、ジム・ジャームッシュ監督の集大成的作品。



【レビュ-】
この作品も高い評価を得ていたので、興味を持って鑑賞してみました。

この映画、なんだろう?とても不思議な魅力のある映画だと感じました。コメディと分類していますがコメディではないだろうと思います。ジャンル分けをするのは難しい映画でもあります。


登場する主要人物は3人。かつては大都市でラジオのDJをしていたが干されてうだつの上がらない男ザック。そして街のチンピラのジャック。物語の前半はこの2人が、それぞれワナにはめられて捕まってしまい、刑務所に送られてくるのです。
この2人が同じ房に入れられます。で、この2人、キャラ的に同じ様な感じの男なのですが、お互いに牽制し合い、キャラは被っているのにまるで水と油。まったくソリが合いません。

そこにイタリア人で変な片言の英語しかしゃべれないロベルトが彼らと同室になるのですが、ここから映画が面白くなっていきました。

このロベルトがこの作品の後に各国で賞賛を浴びたあの「ライフ・イズ・ビュ-ティフル」のロベルト・ベニ-ニでした。
彼の持ち味は「しゃべり」の演技ですが、この作品でもふんだんに披露されていました。刑務所の中でも明るく前向きに振る舞う姿は、「ライフ・イズ・ビュ-ティフル」のグイドを彷彿させるお見事なものでした。(作品はこちらの方が先に製作されているのですが・・・)それに彼は喋らなくても見ているだけで面白い。彼の人を和ませるオ-ラは本当に不思議な魅力ですね。


この作品から、ロベルト・ベニ-ニのキャラクタ-は決定されていたかの様に、厳しく辛い状況でも明るく振る舞う彼の姿は、いがみ合っていたザックとジャックの心をも動かしました。

この作品の名シ-ンの一つ。檻の中での「アイスクリ-ム」の叫び。3人の気持ちが一つになった瞬間の思わずニヤリとさせられる名シ-ンです。


その後、刑務所から脱獄を企て、見事に成功するのですが、まぁあっさりと。追われてハラハラするのかと思いきや、まぁ全然何事も無かったかの様に。
ハッキリ言ってスト-リ-はめちゃくちゃです。物語に起伏もありません。
ただ男たちを映し出し、その何気ない姿を追っているだけなのですが、不思議ですね~。妙に絵になっているのです。

この作品、モノクロで味わい深い映像が沢山見られ、冒頭の映像から格好良い雰囲気を出しまくっています。横流しで街の風景を映し出す映像に、ザックを演じたトム・ウェイツのダミ声の歌声が良い味を出していました。
ここから気持ちを持って行かれます。モノト-ン色の風景はモノクロの写真の様に見えました。

そう、この映画は一つ一つのシ-ンがまるで写真の様に、映像がとても絵になっているのです。
そこがこの作品の評価の高い理由なのでしょう。非常にセンスを感じる映像が魅力的で自分も引き込まれていました。

その象徴が最後のラストシ-ン。定点カメラで撮られた映像に、ザックとジャックが分かれ道を東西に向かってそれぞれが歩み出す。
このラストが好きだというファンも大変、多いみたいです。自分もこのシ-ンには心を奪われました。


この映画はスト-リ-を楽しむものではなく、写真の様な映像の雰囲気と、他愛もない男たちの会話や変化していく過程を観る映画だと思います。とても不思議な映画です。

それともう一つ不思議というか、運命を感じたものがありました。
3人が脱獄し、逃亡を続けてる途中で行き着いた喫茶店に暮らしていた女性。その女性がロベルトと惹かれあい、共に暮らす事を選ぶのですがなんとその女性、「ライフ・イズ・ビュ-ティフル」でロベルト・ベニ-ニ演じるグイドが射止めたド-ラだったのです。名前はニコレッタ・ブラスキ。彼女は映画でもロベルト・ベニ-ニと結ばれていますがプライベ-トでも本当の夫婦となっていますね。


この映画を観ていて、時間が経つのがすごく早く感じました。それだけ何故か映像に惹きつけられ、夢中になっていたのだと思います。しかし、本当に物語的にはドラマチックな盛り上がりはほとんど無かったのですがね。しかし、何故か惹きつけられる。感性に訴えてくる作品なのでしょうか?


不思議な魅力と運命的なものが詰まった、本当にミラクルな作品です。




ユウ太的評価 7.5点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。


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コメント
こんにちは。
ジム・ジャームッシュ作品は独特な味わいがありますよね。「ダウン・バイ・ロー」を観たのはかなり前なので、詳しくは覚えていませんが、3人のいる空間が心地よくて、その楽しい雰囲気だけは覚えています。
それにしても、「ライフ・イズ・ビューティフル」とそんな共通点があったとは・・・!これも大好きな作品なので、耳寄り情報に感謝です。
しかも、実際に結ばれているなんて、本当に運命的なものを感じますね・・・。
2009-10-28 Wed 11:03 URL | 宵乃からす #-[ 内容変更] | top↑
★ 宵乃からすさん ありがとうございます。
宵乃からすさん(^^)こんばんは!
またのコメントをどうもありがとうございます。

しかも以前の記事、シブイ作品にコメントを戴いてすごく嬉しいです。(^^)

この作品、モノクロ作品なので敬遠されがちかと思いますが、とても味わい深い、そして不思議な魅力を持った良作でしたね!(^^)
3人が織りなす奇妙な世界と雰囲気、それとモノクロ写真のような映像の妙が自分はとても印象に残った作品です。


やはりロベルト・ベニ-ニのキャラが際立っていて、他の二人もその和やかな雰囲気に引っ張られる感じが良かったのですが、ベニ-ニとニコレッタ・ブラスキの運命とも言える不思議な縁もある、素晴らしい映画になりました。

その後、お二人は「ライフ・イズ・ビュ-ティフル」でも素晴らしい夫婦を演じるとは、本当に素敵ですね。(^^)

そんなハッピ-なエピソ-ドも付いた素晴らしい作品。こうした映画に出会えるのは本当に嬉しいですよね。(^^)

ラストも何だか爽やかな余韻を与えてくれる良い映画だったと思います。

宵乃からすさんもこの作品が大好きだと言う事で、ちょっとお役にも立てたみたいで自分も嬉しいですよ!(^^)

自分も宵乃からすさんの記事をまたゆっくり色々と読ませて頂きたいと思います。またお邪魔させて下さいね!

ご訪問とコメントをありがとうございます。(^^)
2009-10-28 Wed 20:09 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
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