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コ-カサスの虜
2009-05-07 Thu 15:55



コ-カサスの虜


【スト-リ-】
ロシア軍兵士のワーニャとサーシャ准尉は、チェチェン人に捕らわれてしまった。二人を金で買ったアブドゥルは、二人をロシア軍に捕まった彼の息子と交換しようとするのだが、交渉はうまく捗らず、やがて些細な事から悲劇と変わってしまう……。

文豪トルストイの短編小説「コーカサスの捕虜」を原作に、舞台を現代のチェチェン紛争に置き換えて描くセルゲイ・ボドロフ監督による入魂の感動作。
「戦争を始めることは簡単だが、終わらせることは難しい。人を愛することより、殺すことの方が簡単なのだ。」と語るボドロフ監督は、コーカサスのチェチェンの村に捕らえられたロシア人捕虜と村人の対決と交流を描く。



【レビュ-】
この作品も以前から鑑賞を切望していた映画。何処のレンタルショップにもなく、ネットレンタルにてやっと鑑賞しました。

チェチェン紛争を舞台にした作品ということで、作品全体はとても静かに淡々と流れていく感じでした。

ロシア人とチェチェンの人達の、争いの中に生まれた交流。お互い、民族紛争の中で相手を憎しみ合い、銃をとって戦っている中の心の交流は観ていてホッとするものがありました。
また、コ-カサス地方の壮大な自然、山々の風景はとても美しく、物語は中盤まで静かに、ほんわかとした雰囲気で進んでいきました。

ところが、事件は起きてしまいます。ここからはこの紛争の深い根っこの部分を見せられた気がしました。
お互いが憎しみ合い、どうする事も出来ずに戦っていくしかない、悲しい現実。すごく悲しい事です。

でも、この物語で描かれているロシアとチェチェンの個人レベルでは、腹を割って話し合い、お互い歩み寄れている姿が見れました。
この映画に登場するチェチェン人の少女はとても美しく、凛とした印象の強く優しい少女。憎むべき敵の女性でも、非常に魅力的で心を許してしまう。そして、とらわれた兵士もこの少女に初め心を許し、そこから交流が生まれていきました。

どこの国の争い、民族間紛争でもそうだと思いますが、個人個人の対話や、やり取りの中では相手を理解し尊重する事が出来るのだと思います。
誰だって銃を手に、争う事なんて本当はしたくないだろうと思う。話をすれば相手の事が段々と解ってきて、本当は心を許せる良い人物なんだというのが理解出来るのだと思います。

しかし、ある一定のグル-プや組織、ましてや国対国の国家間レベルにまでなると相手がどうだとかの前に戦わなければならない。
相手が目の前に現れればそれを殲滅させるのが任務ならば、銃口を向けなければならない。
個人ではどうする事も出来ない現状が悲しく描かれていました。

それは遙か昔から争われてきた歴史も大きく影響しているのでしょう。この紛争に至るまで、多くの悲しみの歴史を繰り返し、代々に渡り継承してきた憎しみ。これは我々には計り知れない程、大きなものなのだと思います。
この紛争では20万人もの方々が犠牲になり、その多くは民間人だと言われています。ロシア側はテロによる被害、チェチェン側はジェノサイドまであったという、無差別爆撃などで多くの命が失われました。

この作品ではその様な大きな悲劇は描かれてはいませんでした。逆にロシア人、チェチェン人の人間ドラマがメインです。その中でも特に、チェチェンの人々の誇り、生き様みたいなものが素晴らしく描かれていたのもこの作品の特徴だと思います。


しかし、事件の後に向かえたラストシ-ンは直接的な描写ではありませんでしたが、それは非情なとても悲しいラストでした。
あの村は、チェチェンの人々は、そしてあの少女はどうなったのだろう・・・。想像するに容易い、深い悲しみのラスト。最後に胸が締め付けられる想いです。



名前だけは知っていても、その内容はあまり良く知られていない紛争を題材にしているこの作品。自分も探すのは少し困難でしたが、良い映画であり、やはり深く考えさせられる作品でした。




ユウ太的評価 8.5点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。
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