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es【エス】
2008-12-14 Sun 14:27


es.jpg

【スト-リ-】
スタンフォ-ド大学心理学部では、ある実験をする為、被験者となってくれる男性を公募した。集まった20名ほどの被験者は無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、学内に設けられた模擬刑務所に収容された。
初めはそれぞれの役を演じるだけの簡単なアルバイトだと誰もがそう思っていた。しかし、実験が進むうちに「看守役」の攻撃的な振る舞いは、どんどんエスカレ-トしていく。それに対して「囚人役」は卑屈に服従するのみで、まったく抵抗出来なくなっていた。
いつしか、模擬刑務所内は、単なる実験の枠組みを越えて、もはや誰にも制御不能の状態に陥っていく・・・。

被験者求む。
・拘束時間:2週間
・報酬:4000マルク
・応募資格:不問
・実施場所:大学内模擬刑務所

この作品は1971年にアメリカのスタンフォ-ド大学で実際に行われた「スタンフォ-ド監獄実験」を基にしている。
この実験はわずか7日間で中止。この心理実験を行う事は禁止され、未だ、この実験事故の裁判中にあるアメリカでは公開が許されていない問題作。
原題の「es」とは、人間の深層心理に存在する根元的な衝動を意味するドイツ語だという。


【レビュ-】
レンタルショップの棚に並ぶDVDパッケ-ジを見ても、非常にインパクトがあった作品で、以前に鑑賞した作品でした。

心理学実験という事で、何でもない普通の男たちが実験用に施設した、模擬刑務所に看守と囚人とに別れてそこで2週間生活するという、聞いただけでも恐ろしい実験。
そのル-ルだけでも頭がおかしくなってしまいそうなものでした。

ル-ル1.囚人はお互いに番号で呼び合わなくてはならない。
ル-ル2.囚人は看守に対して敬語を使わなくてはならない。
ル-ル3.囚人は消灯後、会話を一切してはならない。
ル-ル4.囚人は食事を残してはならない。
ル-ル5.囚人は看守の全ての指示に従わなければならない。
ル-ル6.ル-ルを犯した場合、囚人には罰が与えられる。

人間の深層心理にある普段は気づかない感情というのはやっかいな物で、この作品はそうした事も教えてくれたように思います。

この実験でたった2日で劇的な変化が起こり、普通の人間が完全に看守と囚人になりきってしまうのがとても怖く、また興味深いものでした。

看守は囚人に対して絶対服従させようと、どんどん自我が崩壊して暴力的になっていきます。これはある程度予想できた行動でしたが、本当に恐ろしいなと感じたのは囚人の方でした。
一定のラインまでは抵抗していたのに、牢獄に閉じこめられ、奇妙な生活が48時間も続くと、全くと言っていいほど抵抗出来なくなり、絶望にも似た感情で服従していってしまうという、とても恐ろしい心理状態になってしまうのでした。
罪も犯していないのに、看守の言いなりになり、自分を下卑し始める行動は決して意志では無いのだろうと思いますが、深層心理の奥深くにある感情が働き、こうした行動をとるのだと、全く心理学の知識を持たない自分にも明らかに解る実験結果となりました。

こうなるともう暴走は止められないのですね。人間が狂気に走るという事は、こうした深層心理が激しく出てしまった時に起こるのでしょう。

最近の不条理で意味不明な事件は、こうした現象が起こっているのではないかなと思ってしまいました。イコ-ル、このような実験ではなく、それぞれの私生活がとても辛く厳しい環境にあると、自我やモラルが崩壊し、衝動的に狂気へと走っていくのかなと、とても恐ろしい気持ちになりました。

この実験は全世界で禁止されました。しかし、実験ではなくとも今現在、簡単に入手する事ができる 様々なメディアからの刺激的な大量の情報群。例えばゲ-ムだとか、残酷な映像。決して良い作用をおこすものばかりでは無いと思います。
実際、昔起こった事件では、残酷ビデオなんかを大量に観ていて人を殺めたくなった、解剖したくなった等という事もありましたね。

個人個人によって色々あると思います。何がこの映画のように人間を攻撃的にさせるものか解りませんが、この心理実験のような作用が人を変えていくのだろうと思います。

誰かそうした実験で、崩壊を止められるような理論を出してくれたら、現代に生きる人々の心の病を治せるのだと思いますが、どうでしょうか?何かヒントが隠されているような気がします。


そういう目線でこの作品を観るとただ単に、怖い実験があったんだ。というだけではなく、とても興味深い作品になるかと思います。

けれど、この作品は本当に恐ろしいですね。これが実際にあった実験で、このような悲劇が起こったとなると一層、恐怖心が増します。
自分もこの作品を鑑賞していた時、とても息苦しくなるという錯覚に陥りました。この実験と同様に、この作品はもの凄いパワ-があり、凄く負荷が掛かる作品でもありました。
観賞後はとても疲れてしまった作品ですが、一見の価値有りな作品かと思います。

何だかんだ言って、人間の狂気が一番怖いですね。勿論、このような実験に幾ら報酬を積まれても参加したくはありませんね。昔懐かしい「ドロケ-」だけで止めておきましょう。(^^)



ユウ太的評価 8.5点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。

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コメント
★ コメント有難うです^^
いつも来て下さって感謝です~♪

私、昔聞いた事があるんですけど
本当の拷問と言うのは、体を痛めるものでなく
心を殺して行くものだそうです。

例えば、穴のあいた柄杓で水をくむと言った事。
砂の城を作ってそれを壊し、また、砂の城を作る
という作業を永遠に続けさせるんだそうです。

全く無意味な事を永遠に続ける・・・これ程の拷問は
無いのだそうです。

そして、囚人たちの何も抵抗しなくなるという所・・・
アウシュビッツを思い出します・・・もちろん、読み物で
読んだだけですが・・・・
強制収容所に入れられた人たちは、周りの人が死んでも
何も思わなくなり反応しなくなるんだそうです。

怖いですね、人間の心の中には現実と実験の区別さえ
無くなるのでしょうね、これってネットの世界にも言える
気がします。

ネットの中で仮想の世界を作る。
ゲームの中で人物になりきる。
現実の無い世界で育った子供たちは架空の人物のまま
ですよね、これは恐怖です。

確かに今、世の中で起こっている事件の底にあるもの、
奥が深いですね~
2008-12-14 Sun 16:13 URL | たえ #fddzkx5k[ 内容変更] | top↑
★ たえさん ありがとうございます。
たえさん(^^)こんにちは!
いつもありがとうございます。
こちらこそ、訪問して下さいまして感謝です♪

そうですね。自分も拷問のそんな話は聞いた事がありますね。
究極は真っ白い何も無い部屋に閉じこめてしまう事だそうです。
そのうちに精神が崩壊し始め、狂人になってある者は自ら命を絶ち、ある者は気が狂って死んでいくという拷問を耳にした事ありますね。

また、アウシュビッツの話。ユダヤの人々は多くの人間が強制収容されていて、大人数で抵抗すればあれほどの悲劇は起こらなかったのではないか?という話がありましたが、希望を持てず絶望と労働の毎日を送っているうちに、全く抵抗出来なくなっていたという事も聞いた事ありますね。こんな話があるから尚、映画「ライフ・イズ・ビュ-ティフル」は素晴らしいと思っています。(^^)

この作品の実験は、本当に恐ろしいものだと思います。病気でも精神の、心の病というのはとても難しいと言われていますね。
この人間の精神に与える悪影響は、今の世の中、沢山存在してると自分も思います。

たえさんの鋭いご意見、もっともだと思いました。

ネットという世界も本当は怖い所ですよね。
自分はまったりとこんなブログをやっていますが、皆さんに少しでも心が和らげるようなものが出来たらと思っています。
まぁ、ほぼ自己満なんですけどね~汗

いつも本当にありがとうございます。(^^)
2008-12-15 Mon 18:11 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
パッチです。

この映画は怖いですよねぇ。
実験ということで、実際は違う職業の人たちがあんなにも簡単に変わってしまうなんて。
社会においていろいろな仕事があって、それぞれ環境や地位なども違いますけれど、あんなにも人が環境や与えられた仕事によって変わってしまう生き物だとほんとに怖いものがありますねっ。
人間においての環境は、すごい意味を持っており人を創る上でかなり重要な要素なんでしょうねっ。

この映画のストーリー自体とてもいいというわけではなく、サスペンス的には普通の作品なのかもしれませんが、実話という部分がすごい力を発揮する映画ですよねっ。
実話ということで何倍もの力を持っている作品だと思います。
とっても怖い映画です。

そうですねぇ、点数は8点ですねっ。
ラストの方が少し実話とは違うらしいので、
その辺りは実話に添って作ってもらいたかったです。
完璧な実話にすることによって、もっと力を持つ作品になったのではないかなぁって、少し残念に思いました。

それにしても怖い映画です。
人間の怖さというものを感じました(^^)

2008-12-19 Fri 21:43 URL | パッチ #-[ 内容変更] | top↑
パッチさん(^^)こんにちは!
いつもお世話になりまして、ありがとうございます。

パッチさんの所でこの記事を拝見して、鑑賞した作品でした。色々な作品をご紹介して頂いてとても参考にしています。(^^)

心理学の実験という事で行われたものでしたが、実験だなんていう言葉で綺麗に表したくない、とても恐ろしいものでしたね。
パッチさん仰る通り、人間は置かれた環境などによって負の感情、悪の感情を持つのだと思います。何処かで聞いた話によると、人間は元来、善の心しか与えられていない。というのを聞いた事があります。
日々の生活や環境によって心情が揺れ動き、負の心をどんどん作ってしまうものなのだと自分も思います。

サスペンス劇ですが、実話という事で凄いパワ-がある作品でしたね。自分もこの作品、自宅でDVDにて鑑賞したのですが、とても負荷が掛かってしまい、観ていて息苦しくとても疲れた作品でした。それだけパワ-がありました。

パッチさんは8点ということですね。原作とラストが違うというのは興味深い話ですね。原作も見てみたいと思ってしまいましたよ。
もっとパワ-のある作品だったら、相当なエネルギ-を消耗して鑑賞するのでしょうかね?
作品も実験も怖いですが、パワ-アップしたらもっと怖いですね~

いつも本当にありがとうございます。(^^)
2008-12-20 Sat 16:21 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
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