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二十日鼠と人間
2008-10-27 Mon 17:26


二十日鼠と人間

【スト-リ-】
1930年、大恐慌時代のカリフォルニア。頭のきれるジョ-ジは、子供並みの知能しか持たないトニ-をかばいながら、将来、自分たちの牧場を持つという夢のために農場から農場へと渡り歩いていた。
次に新しく働き始めた農場で、夢を語らいながら懸命に働く二人。
そんな姿が認められ、その農場で知り合った老人と共に、夢が現実のものとなろうとしていた矢先、トニ-はある事件を起こしてしまう・・・。

アメリカの代表的作家ジョン・スタインベックの同名小説を映画化。1930年代の経済不況の時代に、社会の底辺に生きる2人の男の姿を描くヒュ-マン・ドラマ。

【レビュ-】
色々な映画紹介で感動作とあったので、カテゴリ-としては感動の部類に入っておりますが、自分的には感動して涙するという作品ではなく、悲しくて涙するというものでした。

静かで地味な作品ですが、作品から感じる熱はとても熱く、強く訴えかけてくる作品だと思いました。

訴えてくるというか、問いかけてくるといった感じでしょうか。
昨日、フジテレビ系の「エチカの鏡」という番組を見ました。エチカとは倫理という意味だと説明がありました。その番組は見ている者に倫理を問い、自分の心を見つめるといった番組でしたが、この作品にあるメッセ-ジはそれに似ていると感じました。
この「二十日鼠と人間」という作品は人間の色々な問題や心の根底にあるものを問いつめて来て、自分の心を見つめ直す。静かだがとても深い、考えさせられる作品だと思います。


この大恐慌時代、弱者は厳しい生活を強いられ、差別なども強く受けていた事でしょう。主人公の2人もまた社会から拒絶され、農場から農場を渡り歩いてひっそりと生活をしていました。
この2人の片割れレニ-は知恵送れという、いわゆる知的障害者で社会的地位も低く、問題を頻繁に起こしてしまっていたようです。
もう一方のジョ-ジはとても賢く、将来のビジョンを描いていて、その夢をレニ-に聞かせ二人で慎ましく生きていました。

この二人、ジョ-ジを演じたのはゲイリ-・シニ-ズ。そして知恵送れのレニ-はジョン・マルコビッチが演じていました。二人とも本当に素晴らしい演技でした。
特に、マルコビッチは凄いと思いました。
知的障害者を描いた作品は色々とあり、それぞれ素晴らしい俳優達が素晴らしい演技で難しい役を演じてくれています。
その中で、このマルコビッチ演じるレニ-の姿はとても自然で、まるで本物の障害を持ったレニ-という人物が実在するかの様。自分は色々な知的障害者と接する機会がありますが、そういう方々と変わらない自然な演技は自分の中では大絶賛に値すると思います。それほど素晴らしかったです。

農場での生活は穏やかで、時間が流れるのもゆっくりと、人間はこういう生き方が一番良いなぁとしみじみ感じられるとてもゆったりとした雰囲気。そして将来、二人の農場を持って誰に文句を言われるでもなく好きなように一生懸命生きようと思いを語り合う二人。
そんな小さな幸福がある事件で一変していきます。

これ以上は書く事は出来ませんが、静かで地味ですが深い良い作品だったと思います。

タイトルにある「二十日鼠と人間」とはスコットランドの詩人であるロバ-ト・バ-ンズという人物の詩「ハツカネズミ」の一節からとったものだということです。
原題は「Of Mice and Men」 その詩の内容は

二十日鼠と人間の このうえも無き企ても
やがてのちには狂いゆき
あとに残るはただ単に 悲しみそして苦しみで
約束のよろこび消えはてぬ

この作品はこの詩そのものでした。

そしてもう一つ。自分はこの作品にあの「グリ-ン・マイル」を感じてしまったのですが、あるサイトでスティ-ブン・キングは「グリ-ン・マイル」を書くときにこの「二十日鼠と人間」に大きな影響を受けていたという説があるとの事。そういった部分を観てみるのも面白いかも知れませんね。

とても悲しく、切ない作品です。 しかし、悲しいだけではない何かを考えられる深い良い作品でした。

俳優陣に大きな拍手を送りたい作品でもあります。一見の価値は大いにあると思います。

ユウ太的評価 8.5点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。
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コメント
観よう観ようと思いつつ・・・ です。観かたによって、印象が変わりそうな作品ですね。「グリーン・マイル」も、一般的には感動作なのでしょうか?キング独特の残酷さの方が印象に残っています。映画はさらに感じました。近日中に観てみます。感想はまた。

変な質問に回答いただきありがとうございました。予想はしていたんですが、回答いただく方は、私の考えるまともなブログライフを送っていらっしゃる方ばかりだったので、謎は残ったままです(笑)。色々考えるより、記事書くことに専念する事にしました。その方が健全ですよね。リンクありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
2008-10-29 Wed 00:50 URL | Whitedog #-[ 内容変更] | top↑
★ Whitedogさん ありがとうございます。
Whitedogさん(^^) こんばんは!
いつもありがとうございます。

はいっ 仰るように見方によって様々な解釈があるような深い作品だと思います。
紹介では「感動作」というのが多く見られますが、自分は感動ではなくとても悲しかった作品となりました。
それでもとても心には深く残る作品の一つだと思いますよ。

「グリ-ンマイル」では感動とやりきれなさと半々くらい、そして生と死というものを考えさせられた作品でした。
こちらも仰るように「残酷さ」も併せ持つ、不思議な感覚の作品ですね。自分は涙しましたが。

また、鑑賞した際にはご感想をお寄せ頂けると嬉しいです(^^) ありがとうございます。

ご質問のほうもWhitedogさんの解決には至らなかったようで大変恐縮です。 その謎も早くスッキリすると良いですが・・・。自分もブログをやっていて難しいと思う事はたまにあります。深くは悩んではいませんが、Whitedogさんの思われるように運営して行って頂ければ良いと思いますが、そんな簡単な事ではないのですね。

解決出来ると良いですね。

いつもご丁寧にコメント頂き感謝しております。ありがとうございます。(^^)
2008-10-29 Wed 19:56 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
早速ですが、観ました。(DVD持ってました)
一言、悲しい作品ですね。「グリーン・マイル」というのも分かります。農場の女性も、マルコヴィッチさんも死んで解放されることになりますが、生きて解放されたシニ-ズさんが一番辛いかもしれませんね。(上手く書けません。すいません)

観れて良かったです。ありがとうございました。
2008-10-30 Thu 01:40 URL | Whitedog #-[ 内容変更] | top↑
★ Whutedogさん ありがとうございます。
Whitedogさん(^^)こんばんは!
こちらにまたまたコメント頂きましてありがとうございます。

早速の鑑賞だったとの事。DVDをお持ちとの事で素晴らしいですね(^^) 沢山のDVDをお持ちなのかなと勝手に想像してしまいます。

そうですね。一言で言うと悲しい作品です。
心はとても綺麗なのに、ああいう結末だなんて・・・。
基となった詩そのもののスト-リ-はあまりにも悲しすぎました。
「グリ-ンマイル」に似ていると感じたのはタイトルにもあるネズミが登場するのと、レニ-とコ-フィが少し感じが被るところでした。
両者とも心が綺麗で邪心を持たない部分です。なぜああしなければならなかったのか。という部分も非常に似ていると思い書いてみました。

それと仰るようにシニ-ズ演じるジョ-ジが一人残され、悲しみを背負って生きていかなければならない。ちょっと救われない話でしたが、自分が思うにレニ-との昔話で、溺れているレニ-を助けたと言う辺りから、ジョ-ジはレニ-という重い十字架を背負って生きていかなければならない宿命に自ら入っていったのかなとも思っています。如何でしょうか?
自分も上手く書き表せませんが、きっとあの二人はお互いを必要として生きてきたのだろうと思います。しかし、こうなる事は宿命みたいなものが作用していたのかもしれないと考えています。

何か、深い余韻と印象を与える作品でした。
Whitedogさんにも鑑賞して頂いて嬉しいです。
ありがとうございます(^^)
2008-10-30 Thu 18:31 URL | ユウ太 #-[ 内容変更] | top↑
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