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ミルク
2010-04-30 Fri 18:43



ミルク



【スト-リ-】
1972年ニューヨーク、ミルクは20歳年下のスコット・スミスと恋に落ちる。2人はサンフランシスコに移り住み、自由な空気のカストロ地区で小さなカメラ店を開く。やがてミルクは同性愛者、有色人種、シニア層など社会の弱者の“声”を伝えるべく政治の世界へと飛び込む。
そして1977年、4度目の出馬でサンフランシスコの市政執行委員選に見事当選し、マイノリティを支援する条例を実現するための行動を推し進める。しかし、翌1978年11月27日、彼は志なかば敵対する市政執行委員の凶弾に倒れた。
彼の人生最後の8年間、いったい何があったのか・・・。

1970年代アメリカ、同性愛者であることを公表してアメリカで初の公職に就いたハーヴィー・ミルクの波乱に満ちた短い人生を感動的に描く。

第81回アカデミー賞作品賞を含む8部門でノミネート。ショーン・ペンは2度目の最優秀主演男優賞を受賞。




【レビュ-】
最近、めっぽう忙しくてずっと映画を観ておりませんでした。
この作品は借りていたのですが、借りっぱなしで放置状態だったところ、やっと鑑賞しました。

久しぶりに鑑賞した作品でしたが、初っ端からこの映画はいきなりキッツイ描写から始まってました。
いやぁ~精神的にガツンとやられてしまいました。自分はこうした趣味はないので一気に疲れてしまいましたね。

しかし、そんなキツイ場面を耐えて鑑賞していくと、俳優陣の演技の素晴らしさやパワ-を感じる映画だった事が分かり観て良かったなぁと思える作品として印象に残る映画となりました。


1999年の「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選出されている一人として今も尚、彼が残した業績に賞賛の声が高いというハ-ヴィ-・ミルクと言う人物。
自分もこの映画を鑑賞してどういう方だったのか、彼がおこなった事とはどういうものだったのか良く分かった気がします。


ハ-ヴィ-・ミルクその人と、同性愛者を描いたものですが今の世の中、そうした人々はテレビなどに出演する有名人なんかも自らカミングアウトして、お茶の間の人気者だったり、逆にそんな人の方が豊かな感性を発揮し成功していたり、ト-ク等も軽やかにこなし広く認知されてちゃんとしたポジションを確立してる方も多く、それほど違和感なくとけ込んでいると思います。


ミルク イメ-ジ1



しかし、この映画の舞台である1970年代はまだ同性愛者の人々は社会的少数派であり、劇中の台詞にも出てくる様に「家族にも言えずクロ-ゼットに隠れて生きている」といった生活を強いられていたのですね。
同性愛者だと社会に知られると偏見の目でみられ差別や迫害を受ける。家族に知られれば治療の名の下に病院送り。彼らの生活はまさに隠れながら生きていかなければならなかった事でしょう。

そんな時代に立ち上がったのがハ-ヴィ-・ミルクでした。
この彼が起こしたム-ブメントが本当にパワ-があり、観ていて胸が熱くなりました。
この行動の核が「同性愛」なので一瞬、引くかも知れませんが世の中にはマイノリティという立場が数多く存在すると思います。それは社会でも会社などの組織でも、小さい世界の中でもそれは在ると思うのですが、少数派が立ち上がりム-ブメントを起こすパワ-、精神が素晴らしいなと思いました。

ハ-ヴィ-・ミルクは強い信念と志を持って社会に挑んでいきました。その姿には何か感じるものがあり、学ぶものがあると思います。


ミルク イメ-ジ2



最後、彼は凶弾に倒れるのですが彼が残した功績は大きく、その意志をしっかりと受け継いだ多くの同志が現在も活躍しているという事実に感動すら抱きました。


ただ、時折出てくる男同士のシ-ンはやっぱり受け入れがたいかな と思いますがね。汗っ

でも鑑賞して良かったと思える映画。ショ-ン・ペンは勿論、凄い役になりきっていますし、その他の俳優陣も素晴らしかったと思います。


ミルク イメ-ジ3





ユウ太的評価 7点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。

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邦楽  風景 / 秦 基博
2010-04-10 Sat 19:48




ここ何日か、暖かい日が続いてとても気分が良いですね~(^^)

我が家では昨日、娘が暖かな小春日和の中、小学校の入学式を無事に迎える事が出来ました。校庭の桜もピカピカの新一年生を歓迎しているかのように綺麗に咲き誇っていました。
今日はちょっと離れた田舎の地域を仕事で訪ね、5キロ程の小道をのんびり歩きながら楽しく仕事をこなしてきました。
明日は、やっぱり娘が主役で、習っているピアノの発表会があります。 最近、心もほっこりと優しくなれるような出来事が続き、忙しくバタバタして余裕の無かった心にまた少しずつ、ゆとりが出来てきました。

やっぱり人間はリラックスした心と時間が必要だなぁと、改めて感じた今日この頃。



そんな暖かな春を感じさせてくれる曲。秦 基博さんの「風景」を貼ってみたいと思います。過去記事はコチラ

ハタ坊の曲は自分はどれも好きなのですが、この曲は本当に春を感じさせてくれますし、情景が目に浮かんでくる様です。
タイムリ-な事柄では昨日の入学式の娘への想いと気持ちがリンクしてしまう優しくて暖かい曲。とても癒されます。(^^)

今回、そんな素敵なナンバ-をハタ坊が曲作りをした時の原型に近いスタイル、弾き語りでの「風景」です。
この動画は自分もDVDを持っていて、もう何度も観ているものですが、何回聴いても良い曲だなぁと思います。

オリジナルも良いですし、富田ラボとのアコ-スティック・セッションしたバ-ジョンも凄く良いですが、自分は何と言ってもハタ坊の弾き語りが良いと思います。

過去記事でも書いた様に、ギタ-一本で聴かせる歌い手はそうなかなか居ないと思います。
ベンチに座ってごく自然にギタ-を弾き優しく歌うその姿と声に、とても癒されます。そして自分はこの曲の歌詞の様に、優しくそして少し強くならなきゃって昨日はそう思いました。

明日も優しくて暖かい一日を過ごせるかな。

皆さんも素敵な一日を過ごせます様に・・・。

もう一つ、素敵なハタ坊の弾き語りの曲を貼っておきます。(^^)





別窓 | 癒しの一曲 邦楽編 | コメント:6 | トラックバック:0 | top↑
丹下左膳餘話 百萬兩の壺
2010-04-01 Thu 18:33



丹下左膳餘話 百萬兩の壺



【スト-リ-】
とある小藩に伝わるこけ猿の壺。実はこの壺に先祖が埋め隠した百万両のありかが示されていることが判明する。だが、壺は先日江戸の道場屋敷に婿入りした弟・源三郎がそうとは知らずに持って行ってしまっていた。
やがて、その秘密は江戸の源三郎にも知れるところとなるが、一足遅く壺は道具屋に売り渡されてしまっていた。ほどなく壺は道具屋の隣に住む安吉の金魚入れとなる。しかしその夜、安吉の父親は行きつけの遊技場である矢場で、チンピラとの諍いから刺し殺されてしまう。矢場で用心棒の傍ら居候をしている左膳と矢場の女将・お藤は男の家を見つけるが、そこで、安吉が母親を早くに亡くし父親との二人きりだったことを知る。仕方なく二人は安吉を預かることにし、安吉が大事にしている金魚を入れた壺とともにお藤の矢場へと連れ帰るのだった。一方、源三郎は壺を探して市中を回るが、そこでたまたま目にした矢場で働く娘に軽い浮気心を抱く。以来養子の身である源三郎は壺を探すと称しては矢場へ入り浸り羽を伸ばすようになり、いつしか安吉、左膳とも親しくなるのだったが……。


わずか28歳の若さで戦病死してしまった早世の天才映画監督・山中貞雄の現存する3本のうちの1本。
それまでチャンバラものとして人気のあった丹下左膳を主人公に、擬似家族が織り成すホームドラマ風人情喜劇。





【レビュ-】
「第7回 ブログ DE ロ-ドショ-」の対象作品だったこの映画。ずっ-と前よりTSUTAYAさんの方にネットレンタル予約をしていたのですが、やっと届いたという事で本当に待ちに待った鑑賞となりました。
形として先に第8回を迎えてしまい、鑑賞と記事が後手になってしまった事を、宵乃さんや皆さんにお詫びしたいと思います。


でもってこの作品、やっぱり色々な映画評でとても高い評価を得ている映画でしたし、山中貞夫監督を「天才」と称する文をアチラコチラで目にしていたので、いつか必ず観たいと思っていた作品でした。
今回またまた、「ブログ DE ロ-ドショ-」という素晴らしいイベントにて、鑑賞出来る機会を与えてもらった事は毎度ながら本当に有り難く思っております。


さて、待ちに待ったこの「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」。高い評価を獲得しているのは以前より知っていましたが、実は自分、丹下左膳というキャラクタ-は名前だけ聞いた事があるといった程度でどんな人物なのかは全然、知りませんでした。
昔の時代劇のヒ-ロ-。という肩書きはチラッと、そして隻眼というのもあの目の傷は何処かで見たことあるなぁ、なんて思いましたが腕が片方無かったのは知りませんでした。 

この物語、丹下左膳を思いっきり崩してパロディ化させた感じなのでしょうか?元々はコメディに登場してくるキャラではないのでしょうね。初見がこの作品だから、自分はこの丹下左膳は本当に良いオッチャンだなぁという印象を持ってしまいました。

だってあの風貌からはとても想像出来ない、面白可笑しいオッチャンなんですもの。それに居候先の女将さんにダダをこねながら結局、言う通りに従っているなんとも情けない剣客。というか完全に尻に敷かれてる感じ。
でもあの二人は夫婦ではないんですよね? だけど、まるで夫婦のような掛け合いで息もピッタリでした。


漫才の様な二人に絡んできたのが、孤児となってしまった安吉。安坊、ちょび安とも呼ばれていました。 この子供がまた良い具合で夫婦漫才に絡んできて本当に面白かったです。
それともう一人、この家族のような3人の話と並行して、もう一つの話で物語を面白く広げていってくれたのが源三郎。
この人物が百万両の壺を求めて絡んでくる。
話として、とても上手いと思いますし面白かったです。


丹下左膳餘話 百萬兩の壺 イメ-ジ1



この映画が持つ面白味というのはゲラゲラ笑うというタイプの面白さというより、終始ニヤニヤしてしまう程よい面白さかなと思いました。 
実際、自分はこの映画を観ていてニヤニヤしていたらしいです。爆っ

でも人を惹きつける面白さがちゃんと盛り込まれていて、コメディのネタとしても繰り返し反復させる手法を見せ、観ている者に「次も絶対こうなるんだから」と期待感を持たせながら、場面転換したらやっぱりそうなっている、といったワクワク感もある面白さが好感持てました。

それと小道具の使い方や見せ方が上手いなぁと感心してしまいましたね。色んな小道具を使って上手い見せ方をしていたと思いますが特に飾ってあったまねき猫が印象深かったです。
また場面転換の時に見せるダルマや、最後の締めの弓が的に当たった時の飾り等々、人物を写さないで見せる「間」の取り方とか、時にはその小道具が情感を表したりと(お餅が焼けてるシ-ンなど)、 なるほど「天才」と言われるのが分かった気がします。


笑いだけではありません。少しシンミリさせたりホロリとさせられる場面もとても上手くて、自分はなんだか何処かで観たような感覚になりました。

それが分かったのが丹下左膳が源三郎の所と知らずに道場破りに行ったシ-ン。
凄腕の剣客、それは化け物のようだ。と言われた丹下左膳が門下生と試合をしている場面で、あのドタバタと、独特の跳ねるように木刀を打ち込む仕草や立ち回り方が、喜劇王チャップリンの動きに似ていると感じたのです。

そこで振り返ってみるとこの作品。ハ-トウォ-ミングなコメディであると同時にちょっとホロッとさせたり、そして何よりも温かい愛情や人情を感じさせてくれる作品だなと。それは同じく喜劇で人を楽しませ、そして愛が溢れる映画を作り続けたチャップリンの映画に似ていると、自分は強く感じました。
ちょび安を引き取るという所もチャップリンの「キッド」みたいですしね。 それにチャップリンは放浪紳士、方や丹下左膳も雇われてはいるが浪人。ちょっと似ていませんか?ってかなり強引な見解ですね。



丹下左膳餘話 百萬兩の壺 イメ-ジ2



随所に見せるその映像センスと人物や物語の構成。やはり山中貞雄という人は天才だったのだと強く感じられた作品でした。
実際に監督だけでなく、脚本の構成なども手掛けていらっしゃる様ですし、人物でもあのインパクトのある2人組の屑屋も監督のアイデアだったみたいですね。


丹下左膳餘話 百萬兩の壺 イメ-ジ3


そんな方が、戦争という悲しい出来事によって早くに亡くなってしまったのはとても残念で寂しい事ですが、こうして今もなお傑作と呼ばれる、そして日本人が創った映画を堪能できる事に幸せを感じずにはいられません。
また良い映画に出会えたと、とても嬉しく思います。(^^)


自分にはとても面白かった映画であり、同時に深く印象に残った映画です。こうした作品はなかなか無いですよね。
宵乃さん、この映画を選んで下さり本当にありがとうございました。





ユウ太的評価 9点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。


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