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アマデウス(再見)
2010-10-13 Wed 18:43
毎月恒例の、第13回「ブログ DE ロ-ドショ-」に今回も参加させて頂きました。

今回、イベントの開催時が個人的に試験の期間にバッティングしてしまいまして記事のUPが大変、遅くなってしまった事をお詫び申し上げます。

いつも企画を告知、業務連絡等をとりまとめて下さっているmiriさん、そして今回の作品選定をして下さいましたロッカリアさん、ご苦労様でした。(^^)


さて、試験期間ではありましたが鑑賞期間の最終日に当たる10月3日に国家試験を昼間に終え、帰宅してからゆっくりと鑑賞致しました。
それまで試験勉強もなんとかやっつけではありましたが、精力的にこなし本番も無事に終える事が出来た安堵の中、このような素晴らしい映画をまた心から堪能出来ました事は本当に至福の喜びです。
3日の試験終了後、その夕刻過ぎに解答速報が出たので自己採点してみたら筆記試験はどうやら突破した模様であります。(^^)というわけで二重の喜びの中、この「アマデウス」を鑑賞出来ました。

この映画は自分は再見となります。前回はディレクタ-ズ・カットを観ていないと思っていたのですがしっかり鑑賞していました。でも今回はブル-・レイをチョイス。音響もボリュ-ムを上げていざ鑑賞。
いやはや、この季節に、そして緊張から解かれた開放感も手伝って芸術作品の様なこの映画はこの時の鑑賞にベス
トな作品でありました。(^^) ロッカリアさん 本当にありがとうございます。(^^)




目にする美術や装飾品の見事さ、そして何と言っても素晴らしい音楽を耳にしてまさに癒しの時間となりましたが今回はまた違った印象をこの映画から受ける事となりました。

前回の鑑賞ではモ-ツァルトその人のことを色々と思わされましたが、再見となった今回はサリエリに注目して鑑賞する事が出来ました。


前回はサリエリという男を、モ-ツァルトの神懸かった天賦の才能に嫉妬し、その天才的な音楽を誰よりも理解してしまう自分の才能を呪い、神をも呪う哀れな人物だと受け止めていました。
自身も宮廷に仕える程の音楽の才能を持っていたサリエリ。その才能とセンスもまた優れ、故にモ-ツァルトの音楽の凄さを誰よりも深く理解していたのでしょうね。

理解出来るからサリエリは同時にモ-ツァルトの生み出す音楽に心酔し、誰よりも愛していたと気が付いたのです。そしてモ-ツァルトの創る世界に神の声を聞き、神の意志を感じたのかも知れません。
それはサリエリもまた天才だったから理解出来たのでしょう。モ-ツァルトの音楽は人間には創り出す事は出来ない、神が創作したものなのだと。

サリエリはモ-ツァルトが創り出す音楽を誰よりも愛していたのだと思います。本当はモ-ツァルトの事も殺すつもりは無かったんじゃないか?

そう思うとこの作品、もの凄い深い人間ドラマに見えてきました。ミステリ-ではなくヒュ-マンドラマに。

この映画はモ-ツァルトの映画ではなくサリエリの物語なんだと今回の鑑賞で感じる事が出来ました。だからタイトルも「モ-ツァルト」とはせず「アマデウス」なのでしょうか。

特に印象に残ったのは「レクイエム」をモ-ツァルトと共に書き上げている時のサリエリの表情。至福に満ちていて神が降りてきているのを感じ取っているかの様なあの顔がとても良かったです。

モ-ツァルトに神を感じたサリエリはその神を恨み憎んだ。モ-ツァルトを亡き者にしようとする事はイコ-ル神に逆らう行為だと思いますが、「レクイエム」を書いてる時にまたその素晴らしい旋律に神の意志を感じ取っているのでしょうね。
その姿は本当に音楽を愛し、神の恩恵に感謝しているかの様に見えました。

通じて、全体的にやっぱりアントニオ・サリエリを演じたF・マーレイ・エイブラハムの演技は素晴らしいとしか言いようがなくなってしまいました。




こうして鑑賞し直し、振り返ってみると前回の記事は、自分もまだまだ青いなと思わざるを得ません。過去の記事


真の天才を唯一、理解する事の出来る天才サリエリの物語。こう思うとまた違ったものが見えてくる。
再見によってこの「アマデウス」がもっと好きになった、そして映画って面白いなぁとまたまた感じる事の出来た今回の「ブログ DE ロ-ドショ-」でした。(^^)


最後に、素晴らしい音楽をもう一度。。。






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ミルク
2010-04-30 Fri 18:43



ミルク



【スト-リ-】
1972年ニューヨーク、ミルクは20歳年下のスコット・スミスと恋に落ちる。2人はサンフランシスコに移り住み、自由な空気のカストロ地区で小さなカメラ店を開く。やがてミルクは同性愛者、有色人種、シニア層など社会の弱者の“声”を伝えるべく政治の世界へと飛び込む。
そして1977年、4度目の出馬でサンフランシスコの市政執行委員選に見事当選し、マイノリティを支援する条例を実現するための行動を推し進める。しかし、翌1978年11月27日、彼は志なかば敵対する市政執行委員の凶弾に倒れた。
彼の人生最後の8年間、いったい何があったのか・・・。

1970年代アメリカ、同性愛者であることを公表してアメリカで初の公職に就いたハーヴィー・ミルクの波乱に満ちた短い人生を感動的に描く。

第81回アカデミー賞作品賞を含む8部門でノミネート。ショーン・ペンは2度目の最優秀主演男優賞を受賞。




【レビュ-】
最近、めっぽう忙しくてずっと映画を観ておりませんでした。
この作品は借りていたのですが、借りっぱなしで放置状態だったところ、やっと鑑賞しました。

久しぶりに鑑賞した作品でしたが、初っ端からこの映画はいきなりキッツイ描写から始まってました。
いやぁ~精神的にガツンとやられてしまいました。自分はこうした趣味はないので一気に疲れてしまいましたね。

しかし、そんなキツイ場面を耐えて鑑賞していくと、俳優陣の演技の素晴らしさやパワ-を感じる映画だった事が分かり観て良かったなぁと思える作品として印象に残る映画となりました。


1999年の「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選出されている一人として今も尚、彼が残した業績に賞賛の声が高いというハ-ヴィ-・ミルクと言う人物。
自分もこの映画を鑑賞してどういう方だったのか、彼がおこなった事とはどういうものだったのか良く分かった気がします。


ハ-ヴィ-・ミルクその人と、同性愛者を描いたものですが今の世の中、そうした人々はテレビなどに出演する有名人なんかも自らカミングアウトして、お茶の間の人気者だったり、逆にそんな人の方が豊かな感性を発揮し成功していたり、ト-ク等も軽やかにこなし広く認知されてちゃんとしたポジションを確立してる方も多く、それほど違和感なくとけ込んでいると思います。


ミルク イメ-ジ1



しかし、この映画の舞台である1970年代はまだ同性愛者の人々は社会的少数派であり、劇中の台詞にも出てくる様に「家族にも言えずクロ-ゼットに隠れて生きている」といった生活を強いられていたのですね。
同性愛者だと社会に知られると偏見の目でみられ差別や迫害を受ける。家族に知られれば治療の名の下に病院送り。彼らの生活はまさに隠れながら生きていかなければならなかった事でしょう。

そんな時代に立ち上がったのがハ-ヴィ-・ミルクでした。
この彼が起こしたム-ブメントが本当にパワ-があり、観ていて胸が熱くなりました。
この行動の核が「同性愛」なので一瞬、引くかも知れませんが世の中にはマイノリティという立場が数多く存在すると思います。それは社会でも会社などの組織でも、小さい世界の中でもそれは在ると思うのですが、少数派が立ち上がりム-ブメントを起こすパワ-、精神が素晴らしいなと思いました。

ハ-ヴィ-・ミルクは強い信念と志を持って社会に挑んでいきました。その姿には何か感じるものがあり、学ぶものがあると思います。


ミルク イメ-ジ2



最後、彼は凶弾に倒れるのですが彼が残した功績は大きく、その意志をしっかりと受け継いだ多くの同志が現在も活躍しているという事実に感動すら抱きました。


ただ、時折出てくる男同士のシ-ンはやっぱり受け入れがたいかな と思いますがね。汗っ

でも鑑賞して良かったと思える映画。ショ-ン・ペンは勿論、凄い役になりきっていますし、その他の俳優陣も素晴らしかったと思います。


ミルク イメ-ジ3





ユウ太的評価 7点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。

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フロスト×ニクソン
2009-10-09 Fri 19:51



フロスト×ニクソン



【スト-リ-】
1974年、ウォーターゲート事件の汚名にまみれ、チャード・ニクソンは大統領を辞任する。“アメリカ歴史上、自ら辞任した初の大統領”という不名誉なタイトルをまとうが、事件に関する特赦を得、追訴を逃れ政界を去っていった。
しかし、任期中の偉業をアピールすることで汚点を消すことを目論む彼はついに、3年間の沈黙をやぶってウォーターゲート事件を含む単独インタビューに答えることを承諾する。ニクソンが選んだインタビュアーの相手は、英・豪で活躍し、これを機会にアメリカ進出を目指すコメディアン出身のセレブなテレビ司会者、デビッド・フロストだった。
誰もが以外な取り合わせに驚くが、お気軽なテレビの司会者フロスト相手のインタビューは、ニクソンにとって楽にこなせ、また、インタビューでアメリカ国民の心をとらえ政界復帰へチャンスを与えるもののはずだった。しかしながら、それぞれがブレインを抱え取り組むインタビューは、まさに頭脳戦による格闘技。ニクソンは、糾弾から逃れることができるのか?フロストは、国民への謝罪を勝ち取れるのか?

4500万人が目撃したインタビューとその裏側で起こっていた頭脳戦をロン・ハワード監督が完全映画化!



【レビュ-】
以前より大変、興味があった本作。やっとDVDにて鑑賞しました。

何故、興味を持っていたかというと、自分が生まれて間もない頃にあった事件、「ウォ-タ-ゲ-ト事件」の張本人、ニクソン元アメリカ大統領という人物の事を自分は詳しく知らなかったからです。
あまり知らないのに、ニクソン大統領という名前は色んな方面で聞いたり、多くの映画などの劇中に登場したりと、有名な人物なのに本人の詳細や功績、その事件の中身をもっと知りたかったというのが理由でした。

この作品は、そんなニクソン元大統領に当時全米が、全世界が聞きたかったニクソンを引っ張り出しインタビュ-した人物が居た。という、自分としては食いついてしまう内容の映画として大いに興味をそそられたのでした。

ましてそのインタビュ-アが、コメディアン出身のバラエティ育ち、お茶の間の人気司会者が挑む。なんて、現実的には実現しそうにない人選。今の日本のテレビ界では見る事が出来なそうな特番っぽくて冒頭から自分も展開が楽しみになっていました。


フロスト×ニクソン  イメ-ジ1


相手は汚職で大統領の席を追われた悪名高き人物であり、大国アメリカの指導者として君臨した策士。おまけに豊富な経験と知識、有能なブレ-ンを従え自らも弁が立つ男。

対するは、ずっとお茶の間を賑わせ続け、テレビというものを知り尽くした男。しかし、政治の世界とはあまりにも離れ過ぎている。こちらも相手を研究し、敵意を抱いているブレ-ンを味方につけ、攻撃の準備を進める。

インタビュ-の約束を取りつけ、顔を合わせるその時からもう戦いは始まっている。そんな印象を受けました。
両雄、お互いに野心を胸に秘め、相手に感情を悟られないように、相手の出方を伺う。静かな心理戦を展開し、手始めの戦いはまさに挨拶程度。

その後、4回に分けてのインタビュ-収録が戦いの本番。観る前は思わなかった単なるニクソン大統領を追いつめるインタビュ-番組を描いているだけではないんだなと、自分はそこで知りました。


何と言いますか、この作品のレビュ-で「格闘技だ」というのを見ましたが、本当にそんな感じ。
双方の熱意や腹の底に抱えてる野心、欲望みたいなものがみなぎっていて、画面からすごい重圧を感じるほど白熱した真剣勝負だと思わされました。


ここからはボクシングの解説のような感じで書きますが・・・ちょっとネタバレになりますかね。


第1ラウンドはフロストがジャブからのオ-プニングブロ-。ニクソンはそのジャブを被弾するも構わず突進。逆に手痛いカウンタ-を放ち完全に主導権を握る良いスタ-トを切った。判定は10対8。ニクソン優勢。


第2ラウンド ゴングが鳴る前に相手を威圧し、フロストに手を出させない。激しいプレッシャ-をかけながら相手のパンチは軽くスウェ-でかわす。無理にパンチを出さず確実にポイントを重ねる。10対8。戦況は変わらずニクソンのラウンド。


第3ラウンド またもやプレッシャ-をかけながら相手の攻撃は受け付けない。完全にパンチを見切った様子のニクソン。フロストは攻撃の引き出しを全部開けて使い切ってしまったようだ。いくらパンチを繰り出しても相手に当たらない、届かない。戦意すら断ち切られそうな第3ラウンドの攻防。フロストはダウン寸前の所をゴングに救われた格好になった。判定は10対7。ポイントでは圧倒的な差がついてしまった。

意気揚々のニクソン。相手を読み切り余裕すら感じられる。


フロスト×ニクソン  イメ-ジ3


しかし、ここからドラマなんですよね。4500万人が見たという、伝説の試合、じゃなかったインタビュ-。観ているこちらも息を呑み、引き込まれて観ていました。

それは俳優陣の演技も良かったからだと思いますが、インタビュ-する者、される者の心理を上手く描いていたからだと思うし、周りを囲む他の人物達の描写もキチンと汲み上げていたから、両陣営の緊迫した心理戦の攻防が観ていてすごく面白かったからだと思います。


そしてやはり両雄、ニクソンとフロストを演じた二人が本当に素晴らしかったと思います。

特にニクソン元大統領を演じたフランク・ランジェラが威風堂々として、また強いアメリカの大統領として表に立ち、裏では汚職で追いつめられたと苦悩し、もがいている弱い部分も見事に描かれ、元大統領という、とてつもない大きな肩書きを浴しながら、恐れている一人の人間を出していたと思います。

多分、アメリカの大統領という職務は、この映画でもニクソンが語ったように大変な職務なのでしょう。
一国のリ-ダ-として常に強く、気品に溢れた姿を見せなければならない。他国や政敵にも怯まない頼もしい存在でなければならない。敵の弱点を知り、そこを突いて抹殺するのだと。

故に、そんなプレッシャ-やあらゆる感情から「ウォ-タ-ゲ-ト事件」という、とんでもない魔の方向へ行ってしまったのだろうと、そういった背景を感じる事も出来ます。
しかし、そんな悪事を働いた人間にケヴィン・ベ-コンが演じたジャック・ブレナンのように彼を慕い、彼からも絶大な信頼を受けてる優秀なスタッフを抱えているというのも面白いと思いました。(ケヴィンがまた良いアクセントになっており存在感がありました。)
ニクソンという人物は、やはりただの悪人という訳ではないんだなと思いましたね。

そんな裏にあった人間関係やドラマも一緒に描いてるので、単純な映画にはなっておらず非常に奥行きがある深い作品に仕上がっていると自分は思いました。


フロスト×ニクソン  イメ-ジ2


そして迎えた最終ラウンド。ニクソン陣営は圧倒的なポイントリ-ド。しかし、フロストは劣勢にもかかわらず目に力が戻った。

この最終日を迎える前夜にある出来事を挟むのですが、この時にニクソンという強大な相手の弱さを知り、それまで大きく、とても掴まえきれないと思っていた男が意外に大きくなかったというのを感じ取る。そこからフロストは戦意を取り戻した。

ゴングがなってからも劣勢は続いたが、フロストはフィニッシュ・ブロ-を手に入れていた。今までいくら手を出しても届かず、自分の攻撃が通用しないと弱気になっていたが、彼を仕留める武器を手にした。
最後の最後でやっと掴まえられる。一発の攻撃が悶絶ブロ-となり、徐々にニクソンのスタミナを奪っていく。
ニクソンの顔が苦痛に歪んだ。。。


この表情とこの緊迫した攻防はやはり映画を観て堪能して欲しいと思います。
最後は痛快なほどの逆転劇があるのですが、自分はこのウォ-タ-ゲ-ト事件の黒幕であり、任期途中で職務を追われた唯一の大統領、ニクソンという人物のイメ-ジが少し変わりました。

悪い事を行い、アメリカ国民を失望させたのは事実であり大失態だと思いますし、擁護するつもりもありませんが、優勢から一転、荒野へと追いやられた元大統領ニクソンに対し、奇妙な魅力を感じました。そこには悪意だけの目線とは違う、人間としてのニクソンという人物が残りました。


自分はリチャ-ド・ニクソンをほんの少ししか知らなかったので、何だか少し勉強にもなったような感じです。勿論、脚色もあるだろうし、全て史実というわけではないだろうと思います。しかし、勉強になったなぁと思っています。
そして見応えのあるドラマを観た感覚になりました。ただの「正義対悪」の構図では創られていない、本当に奥行きのある映画だったと思います。

この作品をこれから観る人は、リチャ-ド・ニクソンという人物を少し調べてから観るとより楽しめるかも知れません。そんなアドバイスもしたくなりますね。





ユウ太的評価 8点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。 

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マンデラの名もなき看守
2009-05-23 Sat 17:54
監督 : ビレ・アウグスト
キャスト : ジョセフ・ファインズ、デニス・ヘイスバート、ダイアン・クルーガー
脚本 : グレッグ・ラッター、ビレ・アウグスト
撮影 : ロバート・フレイス
製作 : ジャン=リュック・ファン・ダム、イラン・ジラール、アンドロ・スタインボーン
製作総指揮 : カミ・ナーディ、マイケル・ドゥナエフ、ジミー・ド・ブラバン、クウェシ・ディクソン


マンデラの名もなき看守


【スト-リ-】
1968年の南アフリカ。アパルトヘイト政策にあったこの国では、黒人には参政権、土地所有権はもちろん、家屋の所有や教育の自由さえも許されない。ジェームズ・グレゴリー(ジョセフ・ファインズ)も、黒人を下等な人間と見なすひとりだった。ある日、彼は看守として赴任した島で、最悪のテロリストとされる男、マンデラ(デニス・ヘイスバート)の担当に抜擢される。マンデラたちの秘密の会話を報告する任務を忠実に遂行するグレゴリー。だが、彼はいつの間にか知性と人間愛にあふれたマンデラに魅了され、彼が目指す平等な社会に憧れていく。そして、これは何十年も続く、マンデラとの奇妙で特別な関係の始まりに過ぎなかった…。

南アフリカ初の黒人大統領、ネルソン・マンデラと彼を見守り続けた看守の心の交流を描いた真実の物語。


【レビュ-】
この作品は劇場公開時から気になって仕方が無かった作品でした。やっとDVDが出ましたので鑑賞する事が出来ました。

しかし、何故か「みんなのシネマレビュ-」にこの作品が無かったです。残念!


アパルトヘイト(人種隔離政策)が敷かれている真っ只中の南アフリカで27年もの間、最も危険なテロリストとして獄に収監されていたネルソン・マンデラが、南アフリカ初の黒人大統領となるまでの半生を描いた作品として、当のマンデラ氏が映画化を許可した作品という伝記ものです。

多少の演出はあるかとは思いますが、マンデラが許可を出した実話と言う事で、今までアパルトヘイト等、人種差別を扱った作品 (同じくアパルトヘイトを描いた『遠い夜明け』も一緒に観るとより分かると思います。)やニュ-スに興味を持ち、色々と見てきましたがこんなドラマがあったとは知りませんでした。

マンデラを弾圧し監視するべき看守の男が、マンデラの知性や人間性に魅了され交流を持つ様になっていく なんてそれだけで素晴らしいヒュ-マンドラマだなと思いましたが、この作品は過度な感動はありませんでしたね。

マンデラの名もなき看守 イメ-ジ1


看守の男ジェ-ムズは幼少期に黒人の友人が居て、彼らの言語(コ-サ語)を話せるという事から、最も危険な人物とされたネルソン・マンデラの担当になりました。
最初、ジェ-ムスはやはり、黒人を毛嫌いし彼らが暴力などで白人の自由を奪い、社会を脅かす存在なのだと信じて疑っていませんでした。
そんな彼が、ネルソン・マンデラその人と話し、彼の姿や家族を思う姿を目にして心が変化していく様が素晴らしく良く描かれていました。

その心の変化には、当時、白人が決して目にしてはならないという「自由憲章」を読んだり、街での黒人への迫害を目の当たりにしていきながら、心の中に違和感を覚え、次第に変わっていく過程が丁寧に描かれていたと思います。

上辺だけの情報や、抱く悪いイメ-ジや敵意が心に靄をかけ、何が本当に正しいのか、時に人は解らなくなるものだと思います。
そうした大きな力に流され、自分たちが正しいと思って行っている事は、実はとんでもない事だったなんていう事象がこの世の中には沢山あると思います。

そうした時にいかに、心の眼を開いて正しい事を見つけられるか。難しいですがこれが大切なんだなと改めて考えさせられました。
この映画でも、看守のジェ-ムスは少しずつ真実に目覚め、マンデラ達を良く思っていくのですが、今度はそんなジェ-ムスを差別し迫害していくんですね。

人間はそんな愚かな事をおこなってしまいます。その様な事で今でも世界中に残ってる差別、そして迫害。それらが引き金となって紛争やテロ、大きな争いが絶えないのでしょう。何度も目覚めては争いを繰り返していく事は本当に哀しいものです。

ですが、この映画ではマンデラもジェ-ムスも自分の信念を曲げず、決して諦めず負けなかった。素晴らしいですし、彼らの心の交流が何といっても見事に描かれていました。
また、マンデラ氏のお墨付きもあるでしょうが、ネルソン・マンデラという人物がとても博識で知性ある人で、また愛情あふれる素晴らしい、魅力的な人物だなと鑑賞している自分もそう感じてしまいました。
事実、1990年に釈放されたのち、92年にノ-ベル平和賞を受賞、そして94年に南アフリカ初の黒人大統領となったという事です。

マンデラの名もなき看守 イメ-ジ2


涙溢れる感動作というわけではないのですが、心に響く感動とアパルトヘイトという事や、そんな時代にあった人間ドラマを知るという意味でもこの映画は素晴らしいと思いました。
ただ、淡々とそんな感じで物語は進んでいきましたが、こうした伝記ものや難しいものが苦手な人にも観やすい映画だったと思います。


感動というよりは大変、勉強になったという作品でした。でも自分的には満足です。(^^)




ユウ太的評価 7点
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アラビアのロレンス
2008-10-24 Fri 16:54


アラビアのロレンス

【スト-リ-】
第一次大戦下、ドイツと手を組んだトルコ帝国の圧制下にあった、アラブの独立に燃えたT・E・ロレンスは、独自のゲリラ隊を指揮し、アラブの救世主と称えられるようになる。
しかし、快進撃を続けるロレンスはやがて英国軍上層部に利用されていた事を知る。そして、見方だと思っていたアラブ人たちもまた、青い目、白い肌のロレンスを裏切っていくのだった・・・。

名匠デビット・リ-ンが息をのむ映像美と雄大な音楽で、実在のイギリス人冒険家ロレンスの波乱に富んだ半生を描き、20世紀映画の金字塔といわれる歴史スペクタクル。
62年のアカデミ-賞では主要7部門を独占した大作となっている。
(参考 Amazon より)

【レビュ-】
先日の「アラバマ物語」の記事でご紹介した「最も偉大なヒ-ロ-ベスト100」の中で第10位にあげられている「アラビアのロレンス」
とても気になって再見いたしました。

この作品は、やはり色々な場所での評価が高く、自分もその噂に違わぬ本当の名作、傑作だと改めて感じました。
それはあのスピルバ-グ監督に「奇跡の映画」と言わしめたというエピソ-ドからもまた、「この映画を観た翌日、僕は映画監督になる事を決心した」と、彼に多大な影響を与えた事からも分かると思います。

この作品は一言で言いますと「とてつもなくデカイ」という感じです。
スケ-ルの大きさ、雄大な雰囲気、とても雄々しくそして偉大な作品だと思います。
当時の作品ですから、CGなど一切無い、全て本物の映像。その壮大な砂漠の美しさは果てしなく広く美しい。本当にそんな感じでした。

延々に続くネフド砂漠を抜け、トルコの要塞アカバを陥落させたシ-ンでは、砂漠の白と海の青のコントラストも美しく、砂漠の国の美しさが強調されていました。

全てオ-ルロケでの映像は砂漠の戦闘シ-ンもすべて本物の迫力で、ロレンスが指揮するアラブの反乱軍がラクダで砂塵を舞上げて疾走する場面も圧倒的なスケ-ルで映し出されていました。

その他、灼熱の砂漠の太陽や、陽炎の中から人が現れるシ-ンなど幻想的な映像も多く盛り込まれており、本当に壮大で美しい映像は鑑賞している者を魅了してきます。

また、このドラマの主人公ト-マス・エドワ-ド・ロレンスという人物。この人物描写がただのヒ-ロ-ではない人間味溢れる男でした。
アラブを覚醒させ、砂漠の民の威厳と誇りを呼び覚まし、トルコ軍を撃破していく様は、本当にヒ-ロ-そのもので「アラブの救世主」として人々から慕われ、信頼を得ていきましたが、やがて挫折と苦悩にさいなまれ、ヒ-ロ-ではなく一人の人間として描かれていました。
あれだけの大事を成し遂げた人物が色々な「死」に直面し、自我が崩壊寸前まで落ちてゆく姿も描かれているのは自分は意外な感じがしましたが、やはり歴史的英雄というのは光の当たる部分と影の部分、両面があるのだろうと思いました。
このロレンスでさえ、一つの組織、軍隊の中では利用され、捨て駒のように使われて行く。国を動かすというのはやはり大きな事で綺麗事だけでは済まされないのだろうと思います。
それが最初と最後のシ-ンの対比でも見事に表現されていましたね。
最後のシ-ンでロレンスの背中がそれを静かに物語っていました。

それはまるで砂漠の蜃気楼のように、ロレンスもつかむ事は出来なかったのだろうと、この物語自体がもうアラ-の神意の様だったです。

大衆が好むヒ-ロ-像とはこんな人間臭い人物に共感するのかなと思ってしまいましたが、紛れもなくロレンスはアラビアだけでなく、皆のヒ-ロ-だと自分は思います。
軍服から、アラブの民族衣装に衣服を替えた時、白い衣装を纏ったロレンスの姿はとても美しく、とても雄々しかったです。

そしてもう一つ、この名作にして傑作をここまで素晴らしい作品にしていたのが音楽だつたと思います。この作品の音楽が非常に素晴らしかった。音楽をにスポットを当てても、とても壮大でした。

このように大変素晴らしい作品で、本当に名作だと自分も思います。しかし、とても長かった。
この作品は体調が優れている時に観た方が絶対に良いと思います。また、出来れば大スクリ-ンで鑑賞したいと思い、そこが自宅で鑑賞して悔しい思いをしてしまいました。
大きな画面で観ればより一層、広い砂漠が美しく引き立つと思います。

劇場でもう一度、鑑賞してみたい、スケ-ルの大きい作品でした。

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