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ゴ-ルデンスランバ-
2010-09-19 Sun 16:40



ゴ-ルデンスランバ-



【スト-リ-】
杜の都・仙台。野党初の首相となった金田が、市内で凱旋パレードを行うその日、数年ぶりに大学時代の友人・森田に呼び出された青柳。
懐かしい再会も束の間、いきなり森田から「お前、オズワルドにされるぞ」「逃げろ。とにかく逃げて、生きろ」という忠告を受ける。爆発音がしたかと思うと、警察官たちが、二人が乗っている停車中の車に駆け寄り躊躇なく発砲する。金田首相が暗殺されたのだ。

身に覚えのないまま、見えない巨大な力によって首相暗殺事件の犯人に仕立て上げられた青柳は、厳戒な警備網が敷かれた仙台市内を逃げ続ける・・・。


2008年本屋大賞、2008年山本周五郎賞を受賞した伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』を映画化。





【レビュ-】
また伊坂幸太郎原作の映画と言う事で注目していた作品。
この映画のテレビでの紹介を見て、とても面白そうだと思っていた作品でもありました。小説は未読です。


日本の首相暗殺事件に主人公が巻き込まれ、どうなっていくのか!?というテレビの紹介を受けて、伊坂作品だし果たしてどのようなプロットで楽しませてくれかというのを大いに期待して臨んだDVD鑑賞でした。
しかし、自分的に率直に言ってイマイチな映画となってしまいました。


主演は堺雅人さん。我が家では彼を堺さんと呼ばせてもらっておりますが、とても好きな俳優さんであります。
彼のイメ-ジはいつもニヤけているお顔なので「ニヤ男」とも呼んでおります。

以前のNHK大河ドラマ「新撰組!」での山南敬助役で凄く好きになった人なのですが、優しそうな感じでその顔から人柄が滲み出ている様なあの笑みがとても印象に残っています。でもそのお顔がどんな役の時も、シリアスな場面の時もいつも「ニヤけている」様に見えてしまい、ある意味強烈なキャラとして我が家では皆、堺さんを好きになったという経緯がある俳優さんなのです。いえ、バカにしているわけでは無く、自分もとても好意的に堺さんを見ております。

そんなニヤけた印象の強い堺雅人は今回の役には自分はピッタリだったと思います。


ゴ-ルデンスランバ- イメ-ジ1



物語は野党初という快挙を成し遂げた日本の首相が、地元に凱旋して来てのパレ-ドの最中、爆破テロを受け暗殺されるいきなりの導入。
そして巨大な陰謀が見え隠れする何者かによって、首相暗殺の首謀者にされようとしている所から始まります。

主人公青柳の友人、森田の台詞「お前、オズワルドにされるぞ!」と何が何だか分からないけどヤバイ雰囲気がビシビシ伝わってきます。
ケネディ大統領が暗殺された時の様に、青柳も何かの陰謀で犯人に仕立て上げられていると、観ている側もいきなり物語に引っ張られ逃走劇を見守る事になります。

このいきなりの展開は初っ端から謎を押しつけられ、そこから始まる逃亡劇にグイッと腕を掴まれたまま強引に連れて行かれる感覚で良かったですね。この映画の紹介や予告とかでも「これは観たい!」と興味を惹かれる出来になっています。


ゴ-ルデンスランバ- イメ-ジ3



しかし、その後の逃走ドラマは徐々に失速していった様に思えました。

次々に登場する人物達が主人公を助けて行くのですが、昔からの友人ならともかく、よく分からない人達が手を貸してくれる意味が理解出来なかったです。

それと凄い陰謀めいたシリアスな逃亡ドラマのはずなのですが、アクの濃いキャラが多く登場するのと、上でも書いた様に堺さんのニヤけた様なお顔が、この物語をシリアスにはしてくれません。
ですので観やすいと言えば大変、聞こえは良いのですが自分の様にもっとハラハラのサスペンスを期待してしまうと肩すかしを喰らってしまいますね。


まぁ全体的にコミカルに仕上げ、サスペンスやミステリ-と言うよりも青春ものとして製作されている映画なのかなと鑑賞して感じてしまいました。


キャストはなかなかの豪華な顔ぶれだと思いましたし、演技も安定感があったと思いますが、過去の伊坂作品映画に比べるとあまり印象的なシ-ンがなかった気がします。
その中で伊坂作品ではお馴染みの濱田岳君は良い存在感を出していました。我が家では「ビックリした?」がちょっとしたブ-ムになってしまいました。まぁ色々とツッコミ所も満載でしたが。。。


ゴ-ルデンスランバ- イメ-ジ2



最後のオチも、伊坂作品では定番となった以前のシ-ンとの繋がりも、過去の作品達のものよりも驚きも感激も少なかったです。これだったら「フィッシュスト-リ-」のほうが最後のオチは連鎖が効いていて完成度は良かったです。



全体的にはイマイチな作品という感想になってしまいましたが、笑えるシ-ンも多かったり、ツッコミも多かったりとそういう意味では面白かったですかね。

もっと「お-っ!」とか「なるほど~」と唸らされるものは次回に期待と言ったところでしょうか。。。。






ユウ太的評価 6点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。



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沈まぬ太陽
2010-09-02 Thu 19:36



沈まぬ太陽




【スト-リ-】
昭和30年代。巨大企業・国民航空に務める恩地元は、労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ僻地での海外勤務を命ぜられる。家族との長年にわたる離れ離れの生活で焦燥感と孤独に追いつめられ、本社への復帰を果たした後も不遇な日々は続く。そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こる。救援隊として現地に赴いた恩地は、誰も経験したことがない悲劇に直面し、苦悩する。政府の要請により新会長の会長室部長に抜擢された恩地は、組織の建て直しを図るべく動きはじめるが、それは終わりなき暗闘の始まりだった…。

映像化不可能と言われた山崎豊子の同名ベストセラ-小説の映画化作品。





【レビュ-】
この作品も劇場公開時から鑑賞したかった映画。それは封切り時の出演者舞台挨拶の際に主演の渡辺謙さんが見せた涙のせいだったかもしれない。

今やハリウッド映画にも出演する彼が、万感きわまって流した涙。その涙の訳が分かった様な凄まじい内容の映画でした。


劇中では「国民航空」となっていますが、誰が見ても間違いなくあの航空会社だと明白な大企業の闇、そして日本の航空史上最悪の事故も描かれており、そのシ-ンでは本当に胸が詰まる思いで映画に引き込まれました。



この映画で描かれている国民航空の裏の話、闇の話は本当に、今も色々と問題が山積みに残っているあの会社の表には出てこない部分を浮き彫りにしているのでしょうか。これが真実ならとんでもない話だと憤慨してしまいます。
会社のトップ、一部の人間だけが甘い汁を吸い、私腹を肥やしてのさばっている姿は言葉は悪いですがヘドが出ます。
それを現在までも続き、血税を投入し会社を再生させる為に使われると思うと全く良い気分にはなれません。

そんなこれまでの闇の部分、そしてあの大事故の事まで詳細に描くのは「映像化不可能」と謳われた事、納得の内容ですね。



墜落事故のくだりでは、事故直前から墜落までの機内の模様を描いておりました。あの当時、ニュ-スでも取り上げられていた被害者たちのエピソ-ドも盛り込まれていて、TVから連日報道されていた事がまた蘇りました。
中でもやはりあの墜落していく最中、メモ帳にペンを走らせ家族へと宛てた遺書を残した方のシ-ンが再現されていました。流石に自分もこの場面は涙をこらえきれなくなりました。
その方を始め、あの機内にいて亡くなられた方々、そしてご遺族の無念を想うとやりきれなくなります。

それに対する企業側の対応なども細かく描かれていて、こんな事が本当にあったのか?観たら色んな感情が沸き起こってくると思います。酷い話ですね。


沈まぬ太陽 イメ-ジ1



そんな大企業組織の中で立ち向かう恩地という主人公を渡辺謙さんが熱演しています。

彼が闘った半生を見ると理不尽で観ているこちらも怒りが込み上げてきます。それほど劣悪な環境に置かれ、恩地は最後まで自分の信念を貫き通していく姿に拍手を送りたくなります。
きっと主演を務めた渡辺謙さんも、恩地を演じて一緒に闘ったのでしょう。だからこそ自然と涙が溢れたのだと思います。

しかし、自分がこの映画を観て感じたのは他の出演者も皆、良かったと思いました。特に主人公、恩地と敵対していく行天という男を演じた三浦友和さんが凄く良かったです。
昔から良い役をこなしてきた三浦友和氏の悪人振りが他を引き立ててたと思います。

香川さんも本当に可哀想で良かったですね!


沈まぬ太陽 イメ-ジ2



ただ、このドラマ。豪華キャストを集め、その意気込みは本気度を感じさせましたが過度な描写、そして肝心な恩地が何故そこまでして己を貫き通すのかという部分がちょっと物足りなかったとも感じます。
タイトルの「沈まぬ太陽」は恩地の信念とも受け止められるのですが、ラストはちょっとアッサリしすぎな感じです。


まぁ、それでも3時間を超える長いドラマも一気に観る事が出来ましたので、作品に引き込まれたのは確かです。
それほどに見応えはあり、結果として面白かったと思える映画でした。



ユウ太的評価 7点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。



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丹下左膳餘話 百萬兩の壺
2010-04-01 Thu 18:33



丹下左膳餘話 百萬兩の壺



【スト-リ-】
とある小藩に伝わるこけ猿の壺。実はこの壺に先祖が埋め隠した百万両のありかが示されていることが判明する。だが、壺は先日江戸の道場屋敷に婿入りした弟・源三郎がそうとは知らずに持って行ってしまっていた。
やがて、その秘密は江戸の源三郎にも知れるところとなるが、一足遅く壺は道具屋に売り渡されてしまっていた。ほどなく壺は道具屋の隣に住む安吉の金魚入れとなる。しかしその夜、安吉の父親は行きつけの遊技場である矢場で、チンピラとの諍いから刺し殺されてしまう。矢場で用心棒の傍ら居候をしている左膳と矢場の女将・お藤は男の家を見つけるが、そこで、安吉が母親を早くに亡くし父親との二人きりだったことを知る。仕方なく二人は安吉を預かることにし、安吉が大事にしている金魚を入れた壺とともにお藤の矢場へと連れ帰るのだった。一方、源三郎は壺を探して市中を回るが、そこでたまたま目にした矢場で働く娘に軽い浮気心を抱く。以来養子の身である源三郎は壺を探すと称しては矢場へ入り浸り羽を伸ばすようになり、いつしか安吉、左膳とも親しくなるのだったが……。


わずか28歳の若さで戦病死してしまった早世の天才映画監督・山中貞雄の現存する3本のうちの1本。
それまでチャンバラものとして人気のあった丹下左膳を主人公に、擬似家族が織り成すホームドラマ風人情喜劇。





【レビュ-】
「第7回 ブログ DE ロ-ドショ-」の対象作品だったこの映画。ずっ-と前よりTSUTAYAさんの方にネットレンタル予約をしていたのですが、やっと届いたという事で本当に待ちに待った鑑賞となりました。
形として先に第8回を迎えてしまい、鑑賞と記事が後手になってしまった事を、宵乃さんや皆さんにお詫びしたいと思います。


でもってこの作品、やっぱり色々な映画評でとても高い評価を得ている映画でしたし、山中貞夫監督を「天才」と称する文をアチラコチラで目にしていたので、いつか必ず観たいと思っていた作品でした。
今回またまた、「ブログ DE ロ-ドショ-」という素晴らしいイベントにて、鑑賞出来る機会を与えてもらった事は毎度ながら本当に有り難く思っております。


さて、待ちに待ったこの「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」。高い評価を獲得しているのは以前より知っていましたが、実は自分、丹下左膳というキャラクタ-は名前だけ聞いた事があるといった程度でどんな人物なのかは全然、知りませんでした。
昔の時代劇のヒ-ロ-。という肩書きはチラッと、そして隻眼というのもあの目の傷は何処かで見たことあるなぁ、なんて思いましたが腕が片方無かったのは知りませんでした。 

この物語、丹下左膳を思いっきり崩してパロディ化させた感じなのでしょうか?元々はコメディに登場してくるキャラではないのでしょうね。初見がこの作品だから、自分はこの丹下左膳は本当に良いオッチャンだなぁという印象を持ってしまいました。

だってあの風貌からはとても想像出来ない、面白可笑しいオッチャンなんですもの。それに居候先の女将さんにダダをこねながら結局、言う通りに従っているなんとも情けない剣客。というか完全に尻に敷かれてる感じ。
でもあの二人は夫婦ではないんですよね? だけど、まるで夫婦のような掛け合いで息もピッタリでした。


漫才の様な二人に絡んできたのが、孤児となってしまった安吉。安坊、ちょび安とも呼ばれていました。 この子供がまた良い具合で夫婦漫才に絡んできて本当に面白かったです。
それともう一人、この家族のような3人の話と並行して、もう一つの話で物語を面白く広げていってくれたのが源三郎。
この人物が百万両の壺を求めて絡んでくる。
話として、とても上手いと思いますし面白かったです。


丹下左膳餘話 百萬兩の壺 イメ-ジ1



この映画が持つ面白味というのはゲラゲラ笑うというタイプの面白さというより、終始ニヤニヤしてしまう程よい面白さかなと思いました。 
実際、自分はこの映画を観ていてニヤニヤしていたらしいです。爆っ

でも人を惹きつける面白さがちゃんと盛り込まれていて、コメディのネタとしても繰り返し反復させる手法を見せ、観ている者に「次も絶対こうなるんだから」と期待感を持たせながら、場面転換したらやっぱりそうなっている、といったワクワク感もある面白さが好感持てました。

それと小道具の使い方や見せ方が上手いなぁと感心してしまいましたね。色んな小道具を使って上手い見せ方をしていたと思いますが特に飾ってあったまねき猫が印象深かったです。
また場面転換の時に見せるダルマや、最後の締めの弓が的に当たった時の飾り等々、人物を写さないで見せる「間」の取り方とか、時にはその小道具が情感を表したりと(お餅が焼けてるシ-ンなど)、 なるほど「天才」と言われるのが分かった気がします。


笑いだけではありません。少しシンミリさせたりホロリとさせられる場面もとても上手くて、自分はなんだか何処かで観たような感覚になりました。

それが分かったのが丹下左膳が源三郎の所と知らずに道場破りに行ったシ-ン。
凄腕の剣客、それは化け物のようだ。と言われた丹下左膳が門下生と試合をしている場面で、あのドタバタと、独特の跳ねるように木刀を打ち込む仕草や立ち回り方が、喜劇王チャップリンの動きに似ていると感じたのです。

そこで振り返ってみるとこの作品。ハ-トウォ-ミングなコメディであると同時にちょっとホロッとさせたり、そして何よりも温かい愛情や人情を感じさせてくれる作品だなと。それは同じく喜劇で人を楽しませ、そして愛が溢れる映画を作り続けたチャップリンの映画に似ていると、自分は強く感じました。
ちょび安を引き取るという所もチャップリンの「キッド」みたいですしね。 それにチャップリンは放浪紳士、方や丹下左膳も雇われてはいるが浪人。ちょっと似ていませんか?ってかなり強引な見解ですね。



丹下左膳餘話 百萬兩の壺 イメ-ジ2



随所に見せるその映像センスと人物や物語の構成。やはり山中貞雄という人は天才だったのだと強く感じられた作品でした。
実際に監督だけでなく、脚本の構成なども手掛けていらっしゃる様ですし、人物でもあのインパクトのある2人組の屑屋も監督のアイデアだったみたいですね。


丹下左膳餘話 百萬兩の壺 イメ-ジ3


そんな方が、戦争という悲しい出来事によって早くに亡くなってしまったのはとても残念で寂しい事ですが、こうして今もなお傑作と呼ばれる、そして日本人が創った映画を堪能できる事に幸せを感じずにはいられません。
また良い映画に出会えたと、とても嬉しく思います。(^^)


自分にはとても面白かった映画であり、同時に深く印象に残った映画です。こうした作品はなかなか無いですよね。
宵乃さん、この映画を選んで下さり本当にありがとうございました。





ユウ太的評価 9点
自己評価ですのでご了承下さい。
皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。


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フィッシュスト-リ-
2010-01-22 Fri 18:59




フィッシュスト-リ-



【ストーリー】
1975年、セックス・ピストルズがデビューする1年前。最後のレコーディングで「FISH STORY」を放った、早すぎたパンクバンド“逆鱗”。1982年、いつか世界を救うと予言された気弱な大学生。2009年、シージャックに巻き込まれた、女子高生と正義の味方になりたかったフェリーのコック。そして2012年…。全く接点のない彼らが、「FISH STORY」を通してつながり、地球滅亡の危機を救う! 

ベストセラー作家、伊坂幸太郎の原作を『アヒルと鴨のコインロッカー』以来2度目のタッグとなる中村義洋監督が映画化。





【レビュ-】
こちらも作家、伊坂幸太郎の原作を映画化した作品です。 気になっていたので鑑賞してみましたが、これがまたまた、結構な作品でした。


スト-リ-を読んでもイマイチ良く分からない内容ですが、物語が始まっても暫くは全然、良く分からない内容でした。


物語の冒頭は、今何かと巷で話題になっている2012年の地球滅亡説。この物語はその2012年から始まります。
いきなり上空には巨大彗星の姿がすでに大きく見えている危機的状況。 ニュ-スでは5時間後に地球に衝突すると報道され街からは人々の姿は消えています。

そんな中、何も変わりなく営業しているレコ-ド店。そこから話は展開されていきます。

地球滅亡をあと数時間で迎えようとしている最中、レコ-ド屋の主が出して流したのが1975年に存在したバンド「逆鱗」(ゲキリン)の最後の楽曲「FISH STORY」。ここから時間軸をさかのぼり、1975年に舞台は変わります。


世界中に旋風を巻き起こしたパンクバンド、セックス・ピストルズのデビュ-1年前に彼らはアマチュアから発掘されました。
「逆鱗」。まだ世の中に出るには早すぎた彼らの音楽は、世間から理解されずに全く売れなかったバンドでした。
その彼らが最後にレコ-ディングした「FISH STORY」が時空を超えて40年後の地球滅亡の危機を救う。という壮大なスト-リ-。


フィッシュスト-リ- イメ-ジ1




75年から今度は1982年。気の弱い大学生のエピソ-ド。
昔、全く売れなかったという逆鱗の「FISH STORY」の間奏部分に「女性の悲鳴が聞こえる」という噂を聞きます。
こうした心霊系噂話はこの当時のレコ-ドなどではよくありましたが、ここで逆鱗の「FISH STORY」が登場。さらにはこの気の弱い青年が出会った女性に「いつか世界を救う」と予言されます。

それから2009年 、修学旅行中に眠り込んでフェリーに取り残された女子高生は「正義の味方になりたかった」というコックと出会い、その直後、二人はシージャックに巻き込まれるエピソ-ドへと。

過去から時代が移り変わり、そのそれぞれのエピソ-ドとは一見、何の関わりもなく思えます。一つ一つの話がまた軽く、ユ-モアたっぷりの話で可笑しいのですが、話をブッタ切りで過去に行ったり来たりなので、途中は本当に訳が分からなく話が繋がりません。


でも段々と、分かってくるのです。
まるでバラバラだったパズルのピ-スが埋まってくるかのように、その全体の姿が見え始め、当時世間から受け入れられず、全く売れなかったあの曲「FISH STORY」が重要なキ-になって全てが繋がりそして、2012年に話が戻ってきます。

最後、全てが分かって「これがこうなるのか~」と繋がった時の爽快感は流石だと思いました。

でもギャグのようなバカバカしい話です。みんな「ありえね-」といった話ですけどこの作品と曲のタイトル「FISH STORY」とは、「ホラ話」という意味を持つ言葉なのですね。

タイトルにもあるように最初っから「ホラ話」なので、まぁ堅苦しく考えず、楽しみながら観るのが良い映画だと思いますね。
でもそれぞれが繋がって迎えた彗星衝突まで残り1時間のラストは思わずニヤッとさせられますよ。


自分としては、子供の頃から「正義の味方」になりたかったフェリ-のコックを演じた森山未來のキレキレの演技がすごく良かったと思います。 まさに彼の父親に感謝ですね!
そのコックが守った女子高生、多部未華子は演技が上手いのかヘタなのか・・・ビミョ-でしたが彼女も重要な存在でした。


フィッシュスト-リ- イメ-ジ2

フィッシュスト-リ- イメ-ジ3



そしてその当時、熱い思いを「誰かに届いてくれ!」とレコ-ドに吹き込んだ逆鱗の想いが、時空を超え結果、地球滅亡の危機を救う事となるとは!観ている我々も含めて誰が想像したでしょうか?

う-ん。ありえないけれど、とっても面白く本当に壮大なホラ話でした。 またしても自分はやられましたね。


それとこの「FISH STORY」という曲がまた、歌詞はこれまた意味不明なものですがパンクの良いサウンドで、昔すごい好きだった「THE BLUE HEARTS」を思い出させるような、なかなかの曲だったと思います。耳に残るサウンドと歌詞で自分は結構好きですね。
こちら音楽は齋藤和義さんが手掛けているので、音楽も注目です。




力まず、片意地張らずに楽しみながら気軽に観られる、面白い作品だと思います。








ユウ太的評価 7点
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生きる
2009-12-04 Fri 17:22



生きる



【スト-リ-】
30年間無欠勤を続けていた市役所の市民課長だが、無気力な日々を過ごしてきた公務員の渡辺は、ガンで後半年の命と知らされ、恐れおののき、嘆き悲しんだ末、市役所に懇願する人々の願いにこたえて公園を作ろうと努力していく…。


黒澤明監督が、人間の尊厳を高らかにうたい上げたヒューマン・ドラマの傑作。1953年度のベルリン映画祭で銀熊賞を受賞。





【レビュ-】
最近、忙しくなかなか更新出来ずにすみません。大好きな映画も全然、鑑賞出来ない日々を過ごしていました。
そんな中、久しぶりにやっと鑑賞したのですが、そうした時期に観るにふさわしい作品、「生きる」を鑑賞しました。

モノクロ作品というのは、やっぱり味があってゆったりと腰を据えて観るのには本当に良いなぁと思います。
この作品は黒澤明監督作ということで、以前から鑑賞したかった作品でした。


最初、いきなり胃のレントゲン写真から入り、ナレ-ションが付けられた映像からの始まりでした。
その後、お役所勤めで何の変化もない、ただただ書類にハンコを押し続け時間が経つのを待ちわびながら、無気力に過ごしているこの物語の主人公が登場します。

その後、この主人公に胃ガンが見つかる という物語なのですが、正直に言って冒頭から胃ガン発見まではけっこう退屈してしまいました。 
しかし、そこからがこの映画の急展開のように俄然、登場人物達にかじりついて見入ってしまうのでした。


主人公、役所の市民課課長である渡辺という人物。 最初は本当に無気力な暇をもてあましている男でしたが、自分が胃ガンという事を知り、当時としては「胃ガン」イコ-ル「死刑宣告と」いうショッキングな現実に直面してからの心の変化がとても面白く、また色々な苦悩や葛藤を経て「生きる」という事を精一杯おこなっていく過程が見事に描かれていたと思いました。

それを実現したのが志村喬の演技。 前回観た「七人の侍」では雇われた侍達のリ-ダ-的存在を演じていましたが、これまたガラッと違った役を見事に演じていました。
何の変哲もない日常から、余命半年と知ってからの変わり様は凄かったです。特に「目」の演技。言葉や台詞は吐かなくても「目」だけで心情を強く訴えているあの演技は度肝を抜かれました。 渡辺という男はずっと映画の世界の中では存在感が薄かったのに、鑑賞している我々への印象は強烈な存在感を放っています。 志村喬の演技は10点満点だと思いますね。


生きるイメ-ジ1



死を感じ、目前にした時人間はどうなるのか。 その心情の変化と行動は。
この映画で見事に表していました。

この映画での主人公渡辺がとった行動は、真面目だけが取り柄で、それまできっと外に飲みに行ったり気晴らしに遊んだりという事はしてこなかったと思われます。 先ず最初に取った行動は仕事を無断欠勤し、昼間から憂さを晴らすように飲んだり、歓楽街に訪れたりと自分がやってこなかった事をしてみました。
しかし、彼はまだそこでは「生きる」という事を見出せなかったのです。


人間にとって「生きる」という事。 自分がこれまで生きてきて学んだ事は、ただひたすらに「目の前の事を一生懸命に行う」事だと知りました。
余計な事は考えず、ただ目の前にある事柄を一生懸命。 例えば仕事ならその時にやらなければならない事を一生懸命に、掃除や洗濯なんかもそうですし、映画を観ている時なども余計な事を考えず映画を思いっきり楽しむ。

きっとそういう事なんじゃないかな と思います。

この渡辺も、自分がやるべき事を見つける事が出来ました。それは以前から住民より要望のあった公園を作る事。
市民課課長ということで工事をする土木課や公園課、予算を組む他の課に一生懸命働きかけ、市議会議員の助役までも説得に何度も何度も足を運びました。
その時はきっと必死なのでしょうね。色んな障害があっても心を折ることなくひたすらに仕事を一つ一つこなしていくのです。
彼は「公園を作る」事だけに心を注ぎ、それこそが「生きる」ということだったのでしょうね。 以前のように面倒くさい、早く定時にならないか等と余計な心を持たずに、ただひたすらに。


勿論、公園を作れば形として残るものだから生きた証が欲しい という事もあったのだろうと思います。 けれど自分は公園を作るという過程こそが、彼の「生きる」事であり、「生きている」と実感していた瞬間だっただろうとこの作品を観て感じました。

だから、あの有名なシ-ンであるブランコの場面で映し出された渡辺の、静かだが充実した顔、やり遂げた達成感に溢れるあの姿があったのだと思います。


生きる イメ-ジ2



この作品は古い映画ですが、昔から人々が模索している「生きること」とは?という問いに、一つの答えを導き出しているのだと思います。 
振り返ると全てが最後のブランコのシ-ンへの布石だったのでしょうね。 そう後から解る素晴らしい映画だと思います。


しかし、役所って本当にやっかいな所であり、人間とは頭で理解しても結局、同じ事を繰り返してしまうものなんですね~。そこら辺もコミカルに描いており面白かったですね。


志村喬の演技は本当に特筆ものです。 素晴らしかったですよ。(^^)





ユウ太的評価 8.5点
自己評価ですのでご了承下さい。
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