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2009-11-03 Tue 17:57
![]() 【スト−リ−】 アジア最大のスラム街・ムンバイで育った少年ジャマールは、世界的人気番組「クイズ$ミリオネア」にて一問を残して全問正解、一夜にして億万長者のチャンスを掴む。だが、無学な彼は不正の疑いをかけられ、番組の差し金で警察に連行され、尋問を受けることになってしまう。 彼は一体どうやって全ての答えを知りえたのか?そして、彼がミリオネアに挑戦した本当の理由とは―? 運じゃなく、運命だった。 『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督が手掛けた社会派エンタテインメント。2008年第81回アカデミー賞最多8部門を受賞! 【レビュ−】 第81回アカデミ−賞にて8部門受賞したというこの作品。勿論、劇場鑑賞したかったのですがやっとDVDにて観る事が出来ました。 オスカ−を獲ったという事で当然、鑑賞前の期待値は上がりました。 有名なあのクイズ番組「クイズ・ミリオネア」は日本でも放映され、自分も観た事があるのでこの映画の内容は、だいたい予想出来るものだと思いました。 でも非常にテンポ良く、そしてインドのパワフルな力を感じた映画でした。 が、しかし 自分的には「もうちょっと」な映画だという感想になりました。 スラムで育った無学な青年が、クイズに次々と正解し億万長者になるチャンスを掴んだ。しかし、それにはインチキがあるのじゃないか?と警察に連れて行かれ尋問を受けます。 そこから彼がそれまで歩んできた過酷な人生を回帰していくという構成でしたが、この幼年期から青年になるまでの本当に過酷なスラムでの生活が、自分には見応えがありました。 インドという国は格差が大きく存在する国なので、スラムで生きる貧困層の人々の生活というのは本当に過酷なのだろうというのは以前から知っていました。 自分が学生の頃にインドに旅行した教師から聞いた話によると、インドに着いて空港から町へと出るとあっという間に100人以上の人に囲まれ「恵んで下さい」と両手を出され物乞いにあう。と聞いた事がありました。 その話を聞いて、インドという国のスラムを想像していましたが、やはり過酷な場所でしたね。 しかし、そんなにシリアスにすることもなく、この映画に描かれている人々や子供たちはとても逞しく、必死に生きていました。 それがまた、生き生きと描かれていたのが好印象でした。その辺りは「それでも生きる子供たちへ」のように興味を持って観ていたのですが、同じく必死に生きて、とにかく「食べる事」をあらゆる手段で達成していくシ−ンは面白くもあり、色々と考えさせられるシ−ンだったですね。 他にも宗教的な争いやストリ−トチルドレンなど、深刻で悲惨な状況も暗に訴えているのですが軽妙なタッチでそれらを描き出していました。 ![]() そのように過酷な人生を振り返りながら、その時々で体験した事柄の中にクイズの正解があった。というのは大変、面白かったと思います。 主人公ジャマ−ルがそれまでの辛い人生で、必死に生きてきた中に自然と得ていた経験と知識。冒頭に問いかけられた4択の答えも容易に導かれるのではないでしょうか? しかし、何故か自分は物足りないというか、イマイチというか、何だか心に響くものが薄かったです。 それは過剰に期待しすぎたからなのでしょうか? う−ん。なんかもっと、こう、「アッ」と思わせる山が欲しかったような。 前半の幼少時代はテンポも良く、色々な事が次々と起こったから面白かったです。 そしてラストの問題でのライフライン「テレフォン」のシ−ンなども、ちょっとハラハラして良かったと思います。 やっぱり途中でしょうか。 中盤から少々ダレてしまったような気がします。特に兄の存在が良く分からなかったです。悪いどうしようもないチンピラだったのに、急に良いヤツになったり。。。 ラティカもあんな悲惨な状況の中、逃げだそうとしなかったのかな とか。。。 いまいち納得がいかない感じも残ってしまいました。 兄の態度が変わった心境の変化をもっと掘り下げて欲しかったなと思います。 と不満を書いてしまっていますが、全体的にはテンポよく、とてもエネルギッシュに描かれたエンタテイメントだと思いました。 音楽が特に良かったですね! それと最後のダンスシ−ンはかなりご機嫌な映像でした。 ![]() 結果、観終わってみれば楽しかった作品でこの映画のパワ−も大いに感じたのですが、何故か「あ、良かったね」とあっさりした感じです。 印象には深く残らない、そういった感じです。 なのでレビュ−としては楽しいはずなんだけど、あっさり消化しちゃう映画。みたいなところでしょうか。 評価もまぁ普通の、なんだか不思議な作品だなぁと思います。 ご覧になった皆さんはいかがだったでしょうか? A.すごい楽しかった!感動した! B.それなりに楽しめた。良かったと思う。 C.ユウ太と一緒。普通。 D.つまらない 「オ−ディエンス」でお願いします。(^^) ![]() ユウ太的評価 6点 自己評価ですのでご了承下さい。 皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。 |
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2009-11-01 Sun 18:33
![]() 【ストーリー】 遺伝子研究をする兄・泉水と、自分がピカソの生まれ変わりだと思っている弟・春。そして、優しい父と美しい母。平穏に、そして陽気に過ごすこの家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった時、事件は始まる。謎の連続放火事件と、火事を予見するような謎の落書き(グラフィティアート)の出現。落書きと遺伝子暗号の奇妙なリンク。春を付け回す謎の美女と、突然街に帰ってきた男。すべての謎が解けたとき、24年前から今へと繋がる家族の"謎"が明らかになる・・・。 強い絆で結ばれた家族の決断とは? 常識を超えた大きな愛に心で泣く、家族の愛と謎の感動ミステリー。 発行部数122万部突破の大ベストセラー感動ミステリーがついに映画化!! 「このミステリーがすごい! 2009年版」第1位受賞作家・伊坂幸太郎の最高傑作!! 【レビュ−】 この作品は先ずタイトルに非常に興味を持ちました。 この不思議なタイトルの意味を知りたかったのと、劇場公開時のシネコン雑誌で取り上げられていたのを読み俄然、鑑賞したかった作品です。 劇場での鑑賞は実現しませんでしたがようやく、DVDにて鑑賞。 原作が「アヒルと鴨のコインロッカ−」の伊坂幸太郎作というのも大変に興味がありました。 原作は未読なのですが、原作と同様に始まる冒頭から何やら穏やかでない物語の始まり。 主人公の兄弟、兄の泉水と弟の春。 この兄弟が実に良くて自分は加瀬亮は前から雰囲気のある良い役者だなぁ と思っていたので嬉しかったですね。 それと弟の春を演じた岡田君が本当にいい男で、この二人に自然と引き込まれていました。 が、この時もうすでにこの物語にある謎の伏線になっていたとは自分も後で知る事になりました。 ![]() この物語はミステリ−作品といわれていますが、ミステリ−部分というのはそんなに複雑な推理などは要らない程、「謎」に関しては少しずつ明らかになってくるので謎解きを楽しむ話ではなかったですね。 家族の謎や事件は途中で完全に明らかになってしまいます。途中までは「ほう、ほう。」「なるほど。」 とミステリ−な部分がありますが、それよりも大きなテ−マがこの作品にはありました。 それは「家族の絆」でした。 謎解きの部分にDNAなど難しい分野の話が出てくるのですが、これが深い意味を持っていました。 この先の謎はここではもう、触れませんが暗号のように使われていたものが、この物語に非常に大きな意味を持っていました。 家族の絆。父親と母親、兄と弟のこの4名とタイトルの「重力」、「ピエロ」。 最後まで観ればこの意味が解ります。 ピエロはこの家族だったんだなぁ。ピエロは笑っているけど目の横には涙が一粒。顔で笑って心では泣いて・・・。 彼らの生きてきたそれまでが切なく、でも強く生きてきた。そして強い絆で結ばれる。。。 最後のシ−ンはこの家族の全てを象徴していました。 父、母の両親は強かった。特に小日向さんが良い感じで演じた父親は一見、穏やかで真面目だけが取り柄みたいな印象ですが強かったです。 現実にもし自分があのような事に直面したら、神様に「自分で考えろ」と言われても考え込んで頭がおかしくなりそうです。 父は強かった。うん、良かった。 ![]() 色々な伏線があり、少しずつ解ってくる謎、家族の過去。自分は静かに引き込まれました。そして意味が解った「オチテクル」冒頭とラストのシ−ンも、う〜ん。思わず唸ってしまいます。 伊坂作品は本当に深いなぁと、今回も思わされましたがシリアスな問題に色々と触れていました。 人によっては共感出来ないというテ−マや描写が入っていますし、彼らの取った行動に賛否両論が勿論、あると思います。 それでも重さを感じさせない作りと余韻は流石、最高傑作と言われた作品だと思います。 子供時代を演じた子役さんたちも加瀬、岡田両氏に姿も雰囲気も本当によく似ていて、素晴らしかったと思います。 ![]() 俳優陣がとても良かったですね〜(^^) それとやはりタイトルの妙。この「重力ピエロ」と付けられたタイトルには深い深い、意味がありました。自分はこの意味を知りたくて鑑賞したのですが、意味が解って本当に深くて上手いなぁと思いましたよ。 今回も、またまた引き込まれた伊坂作品でした。 ユウ太的評価 7.5点 自己評価ですのでご了承下さい。 皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。 |
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2009-10-19 Mon 17:16
![]() 【スト−リ−】 録的な猛暑に見舞われた1978年のイタリア。10歳の少年ミケーレは偶然、廃屋の穴の中で鎖につながれた少年を発見する。少年の事が気になって仕方ないミケーレは少年と大人たちとの関係にある恐ろしい“何か”に気付き始める…。 『スティーブン・キングに匹敵する才能』と言われイタリアで大ベストセラーとなったニコロ・アンマニーティの小説「ぼくは怖くない」を、「エーゲ海の天使」のジュゼッペ・クリスティアーノ監督が映画化。南イタリアの片田舎で起こった“ある事件”の顛末を、幼い少年の瑞々しい感性を通して、ミステリアスかつノスタルジックに綴ったドラマ。 【レビュ−】 タイトルとスト−リ−、それと『スティーブン・キングに匹敵する才能』と言われたニコロ・アンマニーティの小説。というのが気になって鑑賞した映画でした。 スティ−ブン・キングに匹敵するというワ−ド。そして、他のレビュ−で見かけた「スタンド・バイ・ミ−」のような物語。なんてものを目にしてしまい、そのような青春友情物語なのかと、勝手に想像してましたが「スタンド・バイ・ミ−」とは似てるようで全く異質の映画です。 主人公は10歳の少年でした。その他、少年の友達、兄弟など小学4,5年生くらいの子供たちが登場し、彼らの視点からの物語ではあります。 舞台はイタリアの田舎。その映像はほとんど一面に広がる麦畑を映していました。この映像が素晴らしく美しいのです。 ![]() 刈り入れ直前の麦畑は黄金色に包まれ、それが何処までも広がって金色の草原を作りだしていました。 その上に澄んだ綺麗な紺色の空、白い雲。 この映像に自分はとても癒されました。本当に美しいです。 その美しく時間がゆっくりと流れる空間の中、子供たちがはしゃぎ遊んでいる絵から物語は始まり、ノスタルジックな雰囲気に包まれます。 幼い頃、こんな何も無い広い世界で、夢中で遊んでいた「あの頃」を想い出すような そんな映画なのかと思っていたら、主人公の少年ミケ−レはあるものを発見するのです。 ここからミステリアスな物語に変わっていきました。 音使いなんかはホラ−映画のような効果音でした。。。 ここからはネタバレになるので書きませんが、ミケ−レが見つけたあるものには秘密がありました。 その秘密は大人達、大好きな両親も巻き込んだ秘密でした。 ![]() この作品のタイトル、自分はとっても良いと思います。 物語と少年の心理を上手に表した秀逸なタイトル。「ぼくは怖くない」にいろんな物を詰め込んだという感じです。 そしてそれは主人公ミケ−レの思いだけではなく、もう一人の思いをも捉えていると思いました。 それが解るのはラストシ−ン。 このラストはジ−ンとくるものがありました。同時に色々と考えさせられる作品だと思います。 自分が思うに、10歳という年頃はもう甘えん坊の子供でもなく、まだ反抗期を向かえる前のスレてもいない本当に微妙な頃だと思うのですね。 この僅かしかない微妙な頃の少年だったからこそ、あのような行動を取り、純真に人に接する事が出来たのだと思います。 だから本当は少し怖いんだけど「ぼくは怖くない」と、純粋な勇気の行動を観る事が出来たんだと思いました。 そうした少年から少し、階段を一段上ったくらいの大人へと成長していくワンステップの瞬間の物語だからこそ胸がキュッと切なくなり、感動を抱くといった観終わればとても不思議な感覚のドラマでした。 物語終盤は本当ドキドキで、下手なサスペンスよりもスリリングな展開を見せハラハラすると思います。 途中もその音響効果も効いていて、下手なホラ−よりもビビります。自分も何ヶ所か「ビクッ!」としてしまいました。笑 でも冒頭から終始、金色に輝く麦畑と碧い空の映像と、ストリングスがメインの音楽が素晴らしく、癒し効果を高めていました。 音楽は凄く良いですね!それは同じイタリア作品の「ニュ−・シネマ・パラダイス」の音楽のように、非常に懐かしい雰囲気でとても癒されました。 また、イタリアの映画は子供を魅力的に見せるのが本当に上手いなぁとも思いましたね。(^^) ![]() あとは興味がありましたら、ご自分の目で観て感じて頂ければと思います。 癒されつつもシビアな話にスリリングな展開。そして最後はハッピ−エンドなのか?という余韻を残す、本当に不思議な感覚の、しかし魅力的な映画でした。 ユウ太的評価 7.5点 自己評価ですのでご了承下さい。 皆さんもよろしかったらコメントに評価を入れて下さいね。 |
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